ユニクロ初任給引き上げ理由と他社比較まとめ(2025年発表)
ユニクロ(ファーストリテイリング)の初任給引き上げは、単なる「賃上げ」ではなく、採用戦略と組織づくりの方針が色濃く出るトピックです。基準日:2025-12-23。本記事では、引き上げの内容と理由を整理し、他社の初任給水準とも並べて見比べられる形にまとめます。
今回の初任給引き上げで何が変わる?
対象職種と金額の押さえ方
2025-12-22に公表された改定では、2026年3月入社の日本の新卒社員を中心に初任給が見直されます。特に「転勤を前提とした職種(グローバルリーダー候補)」と「地域正社員」で、提示される月給水準が分かれています。
| 区分(例) | 改定後の初任給(月給) | 改定前(月給) | 適用 | 読み方のポイント |
|---|---|---|---|---|
| グローバルリーダー候補(転勤あり) | 370,000円 | 330,000円 | 2026年3月入社 | 職種・条件(転勤等)で水準が変わる |
| 地域正社員(転勤なし) | 280,000円 | 255,000円 | 2026年3月入社 | 勤務地条件が給与設計に直結する |
- 要点:同じ会社でも職種・条件で初任給が分かれる
- 要点:今回の改定は「2026年3月入社」からの適用
- 要点:比較するときは「同じ区分」でそろえる
ユニクロが初任給を引き上げる理由
公式発表のキーワードは「グローバル水準」「採用競争力」「少数精鋭」
公式発表では、世界で通用する競争力・成長力の強化を掲げ、グローバル水準の仕事に挑む新入社員の処遇を充実させることで、優秀な人材の採用競争力を高める狙いが示されています。また、少数精鋭の組織への変革や、生産性向上につなげる方針が明確に語られています。
背景として見ておきたい環境要因
近年は、初任給の底上げが業界横断で進み、人材獲得競争が激化しています。物価上昇や労働市場の逼迫もあり、「初任給の魅力」を入口にしつつ、入社後の育成・挑戦機会まで含めて提示する企業が増えています。
- 要点:理由は「賃上げ」よりも「人材投資と採用競争力」が中心
- 要点:少数精鋭化・生産性向上とセットで語られている
- 要点:景気・物価・人手不足など外部環境も追い風になりやすい
他社比較:初任給水準はどの位置?
30万円台は「珍しい」から「競争ゾーン」へ
2025年前後は、初任給を30万円以上にする企業が目立ちます。ただし、適用年(2025年度入社か、2026年度入社か)や、職種条件(転勤あり・専門職等)で水準が変わるため、同じ土俵にそろえて見ることが大切です。
| 企業(例) | 初任給(月給)の目安 | 適用時期の目安 | 条件・補足 | 比較で注意する点 |
|---|---|---|---|---|
| ファーストリテイリング(ユニクロ) | 370,000円 / 280,000円 | 2026年3月入社 | 転勤あり職種/地域正社員で区分 | 区分が違うと比較が崩れる |
| 大和ハウス工業 | 350,000円(大卒の例) | 2025年4月 | 給与水準改定とセットで話題 | 賞与比率・制度改定も要確認 |
| 三菱UFJ銀行 | 300,000円(大卒の例) | 2026年度(目安) | 金融で30万円台が可視化 | 地域・職掌で差が出る場合あり |
| 三井住友銀行 | 300,000円(大卒の例) | 2026年4月(目安) | 引き上げ幅が大きいと報道 | 採用コース差に注意 |
| ソニーグループ | 275,000円 / 305,000円(例) | 2025年前後(目安) | 学部・院で水準が分かれる例 | 職種・勤務地手当で変動しやすい |
- 要点:他社比較は「適用年」と「条件」をそろえる
- 要点:30万円台は特別枠ではなく競争ゾーン化しつつある
- 要点:初任給だけでなく、昇給・評価・異動条件も見る
引き上げの波は既存社員・キャリアにどう影響する?
「初任給だけ高い」問題をどう避けるか
初任給が上がると、気になるのが既存社員との給与バランスです。ファーストリテイリング側は、新卒だけでなく既存社員も含め、能力や成果に応じた昇格・抜擢や報酬引き上げを継続するといった方針を示しています。
就活側は「入社後の上がり方」を確認する
初任給が高い企業ほど、期待される成果水準・配置転換・育成速度も高い傾向があります。月給の数字だけで判断せず、評価制度やキャリアステップの現実感をつかむのが重要です。
- 要点:初任給アップは社内バランスの設計とセットで見る
- 要点:「入社後の上がり方(評価・昇格)」が実質的な差になる
- 要点:高初任給は期待値(成果・成長速度)も上がりやすい
就活・転職での見方:比較のコツと注意点
チェック項目を固定すると失敗しにくい
初任給比較でブレやすいのは、固定残業代や手当、勤務地条件、賞与の算定ルールです。比較表を作るなら、同じ項目を必ず埋める方式にすると判断が安定します。
| 確認項目 | 見る場所 | よくある落とし穴 | 面談での聞き方(例) |
|---|---|---|---|
| 月給の内訳 | 募集要項 | 手当込みか分からない | 「基本給と手当の内訳を教えてください」 |
| 固定残業代の有無 | 募集要項・労働条件通知 | 実働と乖離して比較が崩れる | 「固定残業は何時間分で、超過分は別途ですか」 |
| 賞与・昇給 | 制度説明 | 初年度の支給タイミングが不明 | 「初年度の賞与時期と算定の考え方は?」 |
| 異動・転勤条件 | コース説明 | 条件の違いを無視して比較する | 「転勤有無で給与やキャリアがどう違いますか」 |
- 要点:初任給比較は「内訳・賞与・異動条件」までセット
- 要点:同じ土俵(同区分・同年度)にそろえて比較する
- 要点:入社後の評価・昇格ルートを確認すると納得しやすい

