ウグイスとメジロの鳴き声の違い|音で見分ける方法
姿がよく見えない茂みの中から聞こえるさえずりを聞いて、「今鳴いたのはウグイス?それともメジロ?」と迷ったことはありませんか。姿が似ているだけでなく、どちらも春に元気よく鳴くため、耳だけで聞き分けるのは意外と難しいものです。
この記事では、代表的なフレーズ・リズム・音の高さなどから、ウグイスとメジロの鳴き声の特徴を分かりやすく比較し、「ここに注目すれば音だけでもかなり見分けられる」というポイントを整理します。
2025-11-25時点の一般的な野鳥図鑑や録音資料の解説をもとにしており、個体差・地域差・季節差があることを前提とした「聞き分けの目安」として紹介します。
ウグイスとメジロの代表的な鳴き声フレーズ
「ホーホケキョ」か「チュルチュル」か
まずは、多くの人がイメージする定番フレーズでざっくり区別してみましょう。
| 鳥の種類 | 代表的な鳴き方 | 擬音のイメージ | 印象 |
|---|---|---|---|
| ウグイス(さえずり) | 春から夏にかけての繁殖期にオスが出す鳴き声 | 「ホーホケキョ」「ホー…ホケキョ」「ケキョケキョケキョ(谷渡り)」 | ゆるやかなメロディーで、余韻がある日本的な響き |
| ウグイス(地鳴き) | 季節を問わず出す、短い警戒音 | 「チャッ」「チャッチャッ」と地味な音 | 目立たない短い音で、「さえずり」とは別物 |
| メジロ | 群れ同士で交わす賑やかな声 | 「チュルチュル」「チーチュルチュル」「ピチリピチリ」 | 細かい音が連なった、金属的で明るいおしゃべり声 |
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- 「ホーホケキョ」とはっきり聞こえるのはウグイスのさえずり。
- 細かい音がチュルチュル連なる、賑やかなおしゃべりはメジロのことが多い。
- 同じウグイスでも、さえずりと地鳴きで声の印象がまったく違う点に注意。
音程・リズム・テンポで聞き分ける
ウグイス=メロディー、メジロ=早口のおしゃべり
擬音だけでは混乱しやすいので、音の高低やテンポの違いを意識してみましょう。
| 項目 | ウグイス | メジロ |
|---|---|---|
| 音の高さ | 中〜やや高め。出だしの「ホー」が少し低く、後半で上がることも | 比較的高い音が多く、金属的に聞こえることもある |
| リズム | 「ホー(長く)・ホケ・キョ(短く)」のように抑揚のあるメロディー | 「チュルチュルチュル」と同じような長さの音が細かく続く |
| テンポ | 1フレーズごとに間があり、ゆったり聞こえる | テンポが速く、ひと息でたくさんの音を詰め込む感じ |
| 聞こえ方の印象 | 一人の歌い手がしっかりメロディーを歌っている | 何羽もでワイワイ同時にしゃべっているような賑やかさ |
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- メロディーとして覚えやすいのがウグイス、細かく早口なおしゃべりがメジロ。
- 録音を聞くときは、音程よりも「テンポの速さ」と「音の数」に注目すると区別しやすい。
- 数羽で鳴き交わしているような賑やかな声が続くなら、メジロの可能性が高い。
季節・時間帯と鳴き方の関係
春の早朝はウグイス、冬の庭はメジロが主役になりやすい
同じ場所でも、季節や時間帯によってよく聞こえる声が変わります。「いつ・どこで聞いたか」をセットで覚えると、音だけでもかなり絞り込みが可能です。
| 条件 | ウグイスの特徴 | メジロの特徴 |
|---|---|---|
| 季節 | 春〜初夏にさえずりがよく響く。冬は「チャッ」という地鳴き中心。 | 冬〜早春の庭や公園で「チュルチュル」と賑やかにさえずる。 |
| 時間帯 | 早朝の静かな時間帯に、遠くまで響く「ホーホケキョ」。 | 日中〜夕方にかけて、群れでおしゃべりするような声。 |
| 場所 | 藪・林の斜面・竹やぶなど、少し奥まった場所。 | 庭木・梅・椿・エサ台のある場所など、人家近くにもよく来る。 |
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- 春の山や公園の朝に響くはっきりしたメロディーは、ウグイスのさえずりである可能性が高い。
- 冬場の庭やエサ台で聞こえる賑やかなさえずりは、メジロの群れであることが多い。
- 「いつ・どこで・どんな天気か」をメモしておくと、後から鳥を特定しやすくなる。
音で見分ける練習のコツと注意点
録音・比較・口まねで覚える
鳴き声の聞き分けは、楽器の耳コピと同じで、繰り返し聞くほど上達します。最初から完璧に聞き分けようとせず、「これはウグイス寄りかな」「メジロっぽいな」とざっくり分けるところから始めると続けやすくなります。
| 練習方法 | 具体例 | ポイント |
|---|---|---|
| 録音を聞く | 図鑑付属CDやアプリの音源で、同じ声を何度も聞く。 | 最初は音質の良い録音で耳を慣らすと現場でも聞き取りやすい。 |
| ペアで比較 | ウグイス→メジロ→ウグイス…と交互に聞く。 | 違いが強調され、特徴が頭に残りやすい。 |
| 口まねする | 「ホーホケキョ」「チュルチュル」など、自分で声に出してみる。 | 口の動きとセットで覚えると、現場で思い出しやすい。 |
| メモする | 聞こえた場所・時間・リズムの印象などを書き留める。 | 「高くて速い」「ゆっくりメロディー」など、自分なりの言葉でOK。 |
- ウグイスとメジロは、姿よりも鳴き声の方が先に聞こえることが多い。
- 録音やアプリを使って、事前に「基準となる音」を頭に入れておくと現場での判別が楽になる。
- 個体差や周囲の雑音もあるため、完璧に聞き分けようとせず「だいたいこういう傾向」として気軽に楽しむのがおすすめ。

