共通テスト難易度予想2026|平均点の見通しと速報チェック方法まとめ
2025-12-10時点で公開されている平均点推移データや予備校の分析をもとに、2026年度共通テストの難易度予想と平均点の見通しを整理します。実際の試験は2026年1月17日・18日に行われるため、ここで扱う数値はあくまで「予想・目安」であり、確定情報ではないことに注意してください。あわせて、本番後の平均点速報の流れやチェックすべきサイトも紹介します。
2026共通テストの難易度はどうなる?全体の方向性
2023〜2025年度の共通テストは、総合的には「やや易化〜標準」と評価される年が続きました。2025年度は新課程初年度で、基幹3教科(国語・数学・英語)の合計平均点が前年より上がり、情報Iも7割前後の高めの平均点となりました。
過去のセンター試験・共通テストの傾向からは、新課程2年目の試験では、一部科目で出題レベルを微調整し、平均点をやや下げる方向の調整が入ることが多いとされています。そのため、2026年度は「全体としては大幅な難化ではないが、主要科目でやや難しめに寄る可能性がある」という見方が有力です。
- 要点:2025年度は新課程初年度としてはやや易しめだった科目が多い。
- 要点:新課程2年目の2026年度は、国語・英語・一部公民科目などで難易度調整の可能性が指摘されている。
- 要点:全科目が一斉に難化するというより、「科目ごとに強弱がつく」イメージで考えるとよい。
教科別の難易度予想と平均点のイメージ
ここでは、2025年度の平均点(公式発表に基づく100点換算の目安)と、2026年度の予想レンジを並べて、難易度のイメージを整理します。予想レンジは、複数の予備校のコメントや過去の推移から考えられる「だいたいこのくらいになりそう」という目安であり、実際の結果とはズレる可能性も大きい点に注意してください。
| 教科・科目 | 2025年度平均点 (100点換算目安) | 2026年度の難易度予想 | 2026年度予想平均点レンジ (あくまで目安) | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 約67点(200点を100点換算したイメージ) | やや難化の可能性 | 60〜70点前後 | 新課程2年目で、読解量や記述要素を増やして思考力を問う方向が予想される。 |
| 数学I・A | 約54点 | ほぼ横ばい〜やや難化 | 50〜60点前後 | 新課程対応で内容が整理された一方、思考力型問題の比重は維持されそう。 |
| 数学II・B・C | 約52点 | 問題構成の微調整で、標準〜やや難化 | 45〜55点前後 | 出題範囲が広く、苦手分野があると得点が伸びにくいため、対策の差が出やすい。 |
| 英語(リーディング) | 約58点 | 長文量増加などでやや難化の可能性 | 50〜60点前後 | 情報量の多い実用文・複数資料の読み取りが増える可能性があり、速読力が鍵になる。 |
| 英語(リスニング) | 約61点 | ほぼ横ばい | 55〜65点前後 | 配点が大きく、音声のスピードや会話量は2025年度と近い水準で推移する見込み。 |
| 情報I | 約69点 | やや難化の可能性 | 60〜70点前後 | 初年度に平均点が高かった反動で、出題のバランスや問題レベルが見直されると予想される。 |
| 公共・政治・経済など公民 | 公共・政治・経済:60点台前半 | やや難化〜標準 | 55〜65点前後 | 新課程では資料読解や思考力重視が強まり、インプット偏重の勉強では得点しにくい可能性。 |
| 理科(物理・化学・生物) | 50〜60点台 | 大きな変化は小さめ | おおむね前年並み | 計算力と実験・グラフ読解の組み合わせが引き続き重要で、教科書レベルの理解の徹底がカギ。 |
- 要点:国語・英語R・情報I・一部公民は「やや難化」が予想されている。
- 要点:数学や理科は、大きな制度変更がないため「前年並み〜微調整」程度と見込まれる。
- 要点:あくまで予想レンジであり、実際の平均点は試験本番の出題次第で大きくブレる可能性がある。
平均点推移から見る「難易度トレンド」の押さえどころ
大学入試センターの公開データや、有志サイトの集計によれば、共通テストの国数英3教科の合計平均点は2021〜2024年で概ね310〜350点前後を行き来しており、2025年度は新課程初年度としてはやや高めの水準になりました。
一方で、理科・地歴公民は年度による波が大きく、特定の科目が「当たり年」「ハズレ年」になることも珍しくありません。特に、選択者が増えた科目ほど「差がつくように」問題が設計される傾向があるため、人気科目ほど難化リスクがあることも頭に入れておきましょう。
- 要点:国数英3教科の平均点は大きく崩れないよう調整されることが多い。
- 要点:選択科目(地歴公民・理科)は年度ごとの出題方針で平均点が大きく動くことがある。
- 要点:「人気科目=安全」とは限らず、むしろ差がつく出題がされやすい点に注意。
共通テスト当日〜1か月の「平均点速報」スケジュール
2026年度共通テストの平均点速報は、おおよそ次のような流れになると予想されています。2025年度のスケジュールや、予備校の案内をもとにした「一般的なパターン」です。
| 日付の目安 | 出来事 | 内容 | チェックしたい情報源 |
|---|---|---|---|
| 2026年1月17日(土)・18日(日) | 共通テスト本試験 | 1日目に社会・国語・外国語、2日目に理科・数学・情報Iを実施。 | 大学入試センター公式サイト、各予備校の解答速報ページ。 |
| 2日目の夜〜翌日 | 予備校の予想平均点速報 | 河合塾・駿台/ベネッセ・東進などが科目別の予想平均点を発表し、随時更新。 | 各予備校の共通テスト速報サイト。 |
| 試験から数日後 | 大学入試センター「中間集計①」 | 答案データの一部を用いた公式の平均点中間発表。最終結果とは数点ズレることがある。 | 大学入試センターのニュースリリース。 |
| 試験から1週間前後 | 平均点中間集計②・得点調整の有無 | ほぼ全受験生のデータを使った平均点中間発表と、得点調整の実施有無の公表。 | 大学入試センター、新聞社や教育ニュースサイト。 |
| 2026年2月上旬 | 平均点最終発表 | 公式の最終平均点が科目別に確定。予備校のボーダーラインもこの頃に最終更新。 | 大学入試センター、予備校サイト。 |
- 要点:最初に出るのは予備校の予想平均点で、公式ではない。
- 要点:大学入試センターの「中間集計①」は受験者の一部で算出されるため、最終値と数点ズレることがある。
- 要点:ボーダー判定や出願戦略は、予備校のデータと公式の平均点を組み合わせて判断するのが現実的。
難易度が読みにくい時代にどう備えるか:受験勉強の戦略
共通テストの傾向として、「過去問をそのままなぞる」ような勉強だけでは対応しにくい問題が増えています。資料読解・複合的な思考・実生活に結びついた設定など、初見の形式に対しても基本力で対応できるかどうかが問われます。
難易度がどう変わっても対応できるようにするには、「基礎の徹底」と「過去問+予想問題での実戦慣れ」の両方が不可欠です。平均点予想や難易度の噂に振り回され過ぎず、「どのレベルまでなら安定して得点できるか」を軸に学習計画を立てましょう。
- 要点:難易度予想はあくまで参考情報であり、「平均点が下がっても自分は取れる」状態を目指すことが重要。
- 要点:過去問演習は本番と同じ時間割で解くことで、体力・集中力も同時に鍛えられる。
- 要点:本番後は平均点速報を活用しつつも、最終的な出願判断は学校や予備校の先生と相談して行うと安心。

