サブクレードK どこで確認? 国内情報の見方とチェック先まとめ
時点で、インフルエンザA型H3N2「サブクレードK」は、日本を含む世界各地で流行を押し上げていると報告されています。日本国内では、「どこを見れば、どれくらい流行しているか分かるのか」が気になる人も多いはずです。ここでは、一般の人でもアクセスしやすい国内の公式情報源と、その見方のポイントをまとめます。
日本国内でインフル・サブクレードK情報を確認できる主な公的サイト
サブクレードKは、インフルエンザA(H3N2)の「枝分かれ(サブクレード)」の一つであり、国内の公的機関ではインフルエンザ全体の動き+H3N2の割合として把握されています。実際に一般向けに役立つのは、次のようなサイトです。
| 情報源 | どんなデータが分かる? | サブクレードKとの関係 |
|---|---|---|
| 厚生労働省「感染症発生動向調査」 | 週ごとのインフルエンザ患者数/1医療機関あたり報告数/都道府県別の流行状況。 | サブクレードK「単独」では出てこないが、A型・H3N2が増えているかどうかで間接的に状況を把握できる。 |
| 国立感染症研究所(NIID) 「病原体サーベイランス」「病原微生物検出情報(IASR)」 | 検出されたウイルスの型・亜型(A/H1pdm09・A/H3・B/Victoriaなど)やシーズン全体の解析。 | 専門向けだが、「A/H3亜型が増えている」「国内で変異株がどの程度検出されているか」といった情報の背景になる。 |
| WHO西太平洋地域・WPROのレポート | 日本を含むアジア太平洋地域でのインフルエンザ陽性率・主な亜型など。 | 「日本周辺の国もH3N2が主流」「世界的にもH3N2が優勢」といった広域の流れが分かる。 |
| 日本小児科学会・地方小児科医会などの声明 | 子どもの流行状況や学校・園での影響、サブクレードKへの言及など。 | 小児科の現場感覚を知る手がかり。サブクレードKについての解説が掲載されることもある。 |
この章の要点
- 「今どれくらい流行しているか」を見るなら、厚労省の週報(感染症発生動向調査)が基本。
- ウイルスの詳しい中身(H3N2がどれくらいか)は、国立感染症研究所IASRなど専門的な資料でフォローされている。
- 日本周辺・世界全体の位置づけは、WHOやECDCなど国際機関のレポートで確認できる。
日本でサブクレードKがどの程度流行しているかを知るには?
現時点で、一般向けの統計に「サブクレードK」という名前が毎週出てくるわけではありませんが、専門機関の解析や報道から「A型H3N2の中でサブクレードKがかなりの割合を占めている」ことが分かります。
| 情報の出どころ | サブクレードKに関する内容 |
|---|---|
| 国内研究機関・大学(例:東大医科研など)の解析 | 医療機関から集めたA(H3N2)検体を解析し、「多くがサブクレードKだった」ことを報告。日本国内でもH3N2の主力株の一つになっていると考えられる。 |
| 国際機関(ECDC・WHOなど)のリスク評価 | サブクレードKは全大陸で検出され、日本・英国・カナダなどで早期流行を牽引していると記載。 |
| 国内ニュース・解説記事 | 「全国的なインフル流行の中心が変異型サブクレードK」と紹介されるケースが増えている。 |
つまり、一般向けの統計では「H3N2が増えているか」を見て、専門家向けの解析や報道で「その中身としてサブクレードKが多い」ことを補うイメージになります。
この章の要点
- サブクレードKの「正確な割合」は、専門家向けの解析で示されることが多い。
- 一般の人は、「A型H3N2が増えているかどうか」をインフル全体の指標として見るのが現実的。
- 国内の小児科医会や研究機関からのコメントも、サブクレードKの位置づけを知る手がかりになる。
一般の人が国内情報でチェックしておきたいポイント
毎週すべての資料を細かく追うのは大変なので、シンプルな指標をいくつか決めておくと便利です。
| 指標 | どこで見られる? | 読み方の例 |
|---|---|---|
| 1医療機関あたり報告数 | 厚労省・感染症発生動向調査(インフルエンザ週報)。 | 「警報レベル(30人)を超えている都道府県が多いほど、流行がかなり広がっている」と判断しやすい。 |
| 入院患者数・重症例 | NIIDのIASRなどシーズン総括や入院サーベイランス。 | 「前シーズンより入院が多いかどうか」で、シーズンの重さの目安になる。 |
| 国内外のH3N2の割合 | NIIDのウイルス分離・検出状況/WHO・ECDCのレポート。 | H3N2が主流であれば、「その中にサブクレードKも多く含まれている」と考えられる。 |
この章の要点
- 「1医療機関あたり報告数」は、日本での流行の強さをつかむ一番分かりやすい指標。
- 入院数や重症例の推移は、「ただの流行」か「重いシーズン」かを見分けるヒントになる。
- H3N2が主流のときは、国内外の解析からサブクレードKの影響も大きいと推測できる。
国内情報を確認するときの注意点と付き合い方
サブクレードKに関する情報は、まだ「シーズン途中」のデータが多く、シーズンが終わってから評価が変わる可能性もあります。
| ポイント | 意識しておきたいこと |
|---|---|
| 速報値と確定値の違い | 週報や速報ベースの数字は後から修正されることがあり、「傾向を見るための目安」として捉える。 |
| メディア報道とのバランス | 見出しは強めに書かれることもあるので、元になった公的資料(厚労省・NIIDなど)に一度目を通すと安心。 |
| 自分に関係する情報の優先 | 全国平均だけでなく、住んでいる地域の流行レベルや、子どもの園・学校からの情報を重視する。 |
また、数字だけを見て不安になりすぎるよりも、ワクチン接種や家庭での対策、相談先の確認など「自分ができること」に落とし込むことが大切です。医療的な判断が必要な場合は、必ず医師や公的相談窓口に確認してください。
この章の要点
- サブクレードKの国内情報は「途中経過」であり、シーズンが終わって評価が変わる可能性もある。
- ニュースだけでなく、元の公的資料に一度目を通すと冷静に状況を把握しやすい。
- 数字を見たうえで、「ワクチン・家庭の対策・相談先確認」といった自分の行動につなげることが大切。

