Mixpanel 料金プランとイベント課金の仕組み
Mixpanel の料金は、主にイベント数ベースの従量課金と、機能セットごとのプランで構成されています。:contentReference[oaicite:20]{index=20} ここでは 2025-12-03 時点の公開情報や各種レポートをもとに、代表的なプラン構成と料金イメージ、選び方のポイントを整理します。正式な金額は為替や契約条件で変動するため、最終的には公式サイトでの確認が前提となります。
Mixpanel の基本料金体系:イベントベース課金とは?
「イベント数」に応じて料金が決まる仕組み
Mixpanel は、送信するイベント数に応じて料金が発生するイベントベース料金を採用しています。全プロジェクトのイベントを合算した「Monthly Events(毎月のイベント数)」を基準に請求が行われ、一部のシステムイベントは課金対象外です。:contentReference[oaicite:21]{index=21}
- 課金対象:トラッキング用に送信した多くのカスタムイベント。
- 非課金イベントの例:Identify、Create Alias などユーザー識別まわりの一部イベント。:contentReference[oaicite:22]{index=22}
- イベントが増えるほど料金も増えるため、「何を計測するか」の設計が重要。
代表的な料金プラン(Free / Growth / Enterprise)
3つのレベルに分かれたプラン構成
Mixpanel の公式プランは、主に Free・Growth・Enterprise の3層構造になっています。:contentReference[oaicite:23]{index=23} 外部レポートも参考にしつつ、一般的な位置づけを整理すると以下のようになります。:contentReference[oaicite:24]{index=24}
| プラン名 | 月額の目安 | イベント数・規模 | 主な機能イメージ | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | 月間イベント数・プロジェクト数に制限あり(小規模トラフィック向け)。:contentReference[oaicite:25]{index=25} | 基本的なイベントトラッキング、ファネル・リテンションなどのコアレポート。 | 検証中のサービス、スタートアップの PoC、小規模プロダクト。 |
| Growth | おおよそ $20〜$140/月 から開始、イベント数に応じて増加。:contentReference[oaicite:26]{index=26} | 数百万~数億イベント/月規模まで拡張可能なことが多い。 | 無制限の保存レポート・コホート、モデリングレイヤー、サポートなど。 | スケール中の SaaS・アプリ、グロースチームを持つスタートアップ。 |
| Enterprise | 数千ドル/月〜年額 6桁 USD 規模までケースにより変動。:contentReference[oaicite:27]{index=27} | 数億〜数十億イベント/月クラスの大規模トラフィック。 | 高度な権限管理、SLA 付きサポート、セキュリティ・コンプライアンス機能など。 | 大企業・ユニコーン SaaS・大規模コンシューマーアプリなど。 |
- Free:機能はかなり使えるが、イベント・データ量に上限あり。
- Growth:中規模プロダクトが本格的にグロースに取り組む際の標準プラン。
- Enterprise:グローバル展開やセキュリティ要件が厳しい大企業向け。
イベントベース課金で注意すべきポイント
「何をイベントとして送るか」で請求額が変わる
Mixpanel は「イベント数」が直接料金に影響するため、むやみに細かいイベントを大量に送ると、コストが膨らむリスクがあります。:contentReference[oaicite:28]{index=28}
| 設計の観点 | 考え方の例 |
|---|---|
| 重要なコンバージョン | 登録・有料化・継続利用など「行動の節目」を中心にイベントを設計する。 |
| 頻度の高い操作 | スクロールや軽微なクリックなど、価値が薄いものはイベント化しすぎない。 |
| AB テスト | テスト条件やバリアント ID をプロパティで持たせ、イベント数を増やしすぎない。 |
- 「何でもイベントにする」のではなく、重要な行動に絞ることでコスト最適化が可能。
- どうしてもイベント数が多くなる場合は、Enterprise プランのボリューム割引も検討余地あり。:contentReference[oaicite:29]{index=29}
- データ保持期間やサンプリング有無など、プランごとの細かな仕様も要チェック。
他ツールとの価格比較の考え方
「料金の絶対値」ではなく「改善インパクト」とのバランスで見る
Mixpanel は、Amplitude など他のプロダクトアナリティクスツールや、無料の GA4 と比較されることが多いです。:contentReference[oaicite:30]{index=30} 単純な月額料金だけでなく、「どれだけ改善アイディアが生まれるか」まで含めて検討するのがおすすめです。
- イベントベース課金は高く見えがちだが、1つの改善で LTV が大きく伸びることもある。
- ツール単体ではなく、「チームが自走して分析できるか」まで含めて投資対効果を評価する。
- 既に GA4 が入っている場合は、「プロダクト改善部分だけ Mixpanel に投資」という構成も現実的。
自社に合う Mixpanel プランを選ぶステップ
イベント数とメンバー数をざっくり見積もる
プラン選定では、まず「月間アクティブユーザー数」と「1ユーザーあたりのイベント数」から、だいたいの月間イベント数を見積もるとイメージしやすくなります。:contentReference[oaicite:31]{index=31}
| ステップ | やること |
|---|---|
| 1. イベント設計 | 「最低限追いたい指標」から逆算してイベント名・プロパティを決める。 |
| 2. イベント量の試算 | MAU × 想定イベント数をざっくり計算して、無料で足りるか / Growth かを判断。 |
| 3. チーム構成 | 分析するメンバー数・閲覧だけのメンバー数を整理し、必要シート数を確認。 |
| 4. ベンダーへの相談 | エンタープライズ規模なら、ボリュームディスカウント交渉も視野に入れる。:contentReference[oaicite:32]{index=32} |
- 最初は Free または少量イベントから始め、事業成長に合わせてプランアップするのが定石。
- 見積もり時は、今のイベント量だけでなく「半年〜1年後のスケール」も考慮しておく。
- 正式な価格は、必ず Mixpanel 公式の pricing ページや営業担当の見積もりを確認する。

