メモリ高騰でPC自作パーツはどれだけ変わる?RAM・SSDから“地味に効く部品”まで買い方ガイド
自作PCの見積もりを作って「合計金額、ちょっと前の自分に見せたら気絶しそう」と思った人、仲間です。2026-01-14の相場感では、メモリ(RAM)やSSDがじわっと効いて、構成全体のバランスを崩しがち。しかも「高いのはRAMだけ」と思っていると、ストレージや電源、マザボの選び方まで連鎖して“出費の沼”になります。
まず結論:自作への影響は「合計が上がる」より「選びづらくなる」
値上げより厄介なのは、コスパの良い組み合わせが消えること
高騰期の嫌なところは、全部が一律に上がるより「ちょうどいいパーツが欠品」「その容量だけ割高」「同価格でスペックが落ちる」みたいな歪みが出る点です。たとえば、16GB×2が割高で、32GB×2は在庫が薄い、など。数字の上下だけ追うと疲れるので、先に“勝ち筋”を固定した方がラクになります。
勝ち筋は2つ:困りを消す最低ラインと、後で伸ばす余地
自作の強みは「最初から完璧にしなくていい」こと。高騰期は特に、初期構成を“困りを消すライン”に置き、後で追加できる余地(空きスロット、M.2空き、電源容量の余白)を作ると、相場に振り回されにくくなります。
- ここだけ覚えればOK:高騰期の敵は値上げだけでなく「歪み」と「選びづらさ」。
- 判断の目安:初期は最低ライン+拡張余地。完成形を一気に狙わない。
- 現実寄りの補足:相場が荒れているほど“全部一括購入”は高値掴みの確率が上がる。
RAM(メモリ)価格が自作に与える影響:容量・枚数・世代で差が出る
容量の目安:ゲーム中心なら16GB→32GBが“快適ライン”になりがち
「16GBで足りる?」は永遠のテーマ。ただ現実は、ブラウザのタブ、ボイスチャット、配信、録画、ランチャー常駐…と“地味に食う”要素が増えています。高騰期に8GB×2(16GB)で抑えると、当面は動くけど1年後に苦しくなるパターンが多い。逆に32GBにすると、価格が気持ちよく跳ねる時期がある。ここで重要になるのが“段階増設”です。
枚数の罠:4枚挿しで安く見えても、後で増やしづらいことがある
「安いから8GB×4で32GB!」はよく見る選択。でも後で64GBにしたくなったとき、結局総入れ替えになることがあります。高騰期は特に、“今の安さ”だけで選ぶと、後からの追加コストが痛い。可能なら16GB×2で32GBにして、空きを残す方が伸ばしやすいです。
DDR4とDDR5:安さだけで選ぶと、別のところで詰まることも
DDR4は「古いから安い」と思われがちですが、供給や需要の偏りで必ずしもそうならない局面があります。DDR5はマザボも絡むので初期費用が上がりやすい一方、長く使うなら世代移行の恩恵がある。ここはあなたの“使い切る年数”で決めた方が後悔が少ないです。
| 目的 | おすすめRAM | やりがちな失敗 | 高騰期の回避策 |
|---|---|---|---|
| ゲーム・普段使い | 32GB(16GB×2) | 16GBで粘って後悔 | まず32GB、将来は増設できる余地を残す |
| 配信・編集 | 64GB(32GB×2) | 8GB×4で後から総入替え | 最初から大きい2枚で組む |
| とにかく予算優先 | 16GB(8GB×2) | 増設不可の構成にする | マザボのスロット数と空きを必ず確認 |
- ここだけ覚えればOK:高騰期は「容量」より「枚数と将来増設」で損得が決まりやすい。
- 判断の目安:迷ったら16GB×2か32GB×2の“2枚構成”で空きを残す。
- よくある勘違い:安いから4枚挿し、は後でコストが跳ねることがある。
SSD(NAND)も自作コストを押し上げる:容量選びが“あとから課金”になりやすい
SSDは「最初は足りる」のが一番危ない
512GBで組んで、最初は気持ちよく空いている。ところがゲーム数本、動画素材、写真、キャッシュ…で突然苦しくなります。高騰期にありがちな負けパターンが「安い容量を買って、結局外付けSSDやクラウド課金で出費が増える」。財布の出口が分散して見えにくいだけで、トータルは増えがちです。
おすすめの考え方:OS用1TB+データ用を後で追加
高騰期に強い構成は、最初にOS/ゲーム用の1TBを押さえ、後から増設する前提にすること。M.2スロットの空き、SATAポート、ケースの拡張性を確認しておくと、買い時が来た瞬間に増やせます。
- ここだけ覚えればOK:SSDは容量不足が“あとから課金”になりやすい。
- 判断の目安:最初は1TBを軸にし、増設しやすいマザボ・ケースを選ぶ。
- 現実寄りの補足:容量が足りないと、整理の時間が増える。時間もコストです。
メモリ高騰が「他パーツ」に波及するポイント:GPUより先に予算が削れる
同じ予算でもGPUが1ランク落ちる、が起きやすい
自作の満足度はGPUで決まりやすいのに、RAMとSSDが上がると、予算が静かに削られてGPUを落とすことになります。後から「フレームレートが思ったより…」となると悲しい。高騰期は、GPUのランクを守るために、先に“譲れる場所”を決めておくのがコツです。
マザーボード:安い板で逃げると、増設の逃げ道が消える
「予算が苦しいからマザボを最安に…」は危険。M.2スロット数、メモリスロット数、VRMの余裕、将来のCPU換装の相性など、後から効いてきます。高騰期ほど、マザボは“拡張性への投資”として考えるとトータルで安くなることがあります。
電源:余裕がないと、後の増設で丸ごと交換になる
RAMやSSDを後で増やす前提なら、電源も少し余裕を持たせたい。ここでケチると、GPU換装やストレージ増設のタイミングで電源ごと買い直しになりがちです。高騰期は、二度買いがいちばん痛い。
| 予算が厳しいときに守るべき優先順位 | 守りたい理由 | 削りやすい場所(例) | 削りすぎ注意 |
|---|---|---|---|
| GPU | 体感性能への影響が大きい | 見た目重視のケース、過剰なファン追加 | 冷却不足は結局損 |
| マザーボードの拡張性 | 後の増設・換装の自由度 | 派手なLED、不要な上位機能 | M.2やスロット数は削らない |
| 電源の余裕 | 二度買いを防ぐ | 過剰な高級ケーブル類 | 品質・容量を下げすぎない |
- ここだけ覚えればOK:RAM/SSDが上がると、GPU予算が削られやすい。守る順番を決める。
- 判断の目安:マザボと電源は“将来の二度買い防止”として最低限の余裕を確保。
- よくある勘違い:「まず最安で組んで後で…」は、拡張性がないと後で詰む。
高騰期の買い方:一括購入より「2段階購入」が勝ちやすい
ステップ1:ベースを固める(CPU/GPU/マザボ/電源/ケース)
ベースは互換性と寿命に関わるので、相場が多少揺れても決めやすい部分です。ここを押さえると、RAMとSSDの買い時だけ拾えるようになります。
ステップ2:RAMとSSDは「必要分だけ」先に買い、増設で調整
高騰期にいちばん振れやすいのはRAMとSSD。だからこそ、最初は必要分(例:32GB/1TB)に止め、値動きが落ち着いたら増やす。自作の強みを最大化する買い方です。
中古・セールの使い方:狙うなら“規格が固まっている部品”
中古を混ぜるなら、ケースやクーラー、場合によっては電源(品質確認できるなら)など、相対的に規格が安定している部品が向いています。一方、メモリは相性や規格世代が絡むので、焦って掴むと痛いことも。セール品は“条件に合うものだけ買う”ルールがあると勝ちやすいです。
- ここだけ覚えればOK:高騰期は2段階購入が強い。ベース先、RAM/SSDは必要分→増設。
- 判断の目安:増設前提なら、マザボのスロット数・M.2空き・電源余裕を先に確保。
- 現実寄りの補足:一括購入は気持ちいいけど、相場が荒れているほど“気持ちよく負ける”ことがある。

