インフルエンザBの治療期間と仕事復帰の目安|「解熱した翌日出社」はアリかナシか
熱が下がると、体はまだ重いのに気持ちだけ先に職場へ走り出しがちです。「もう平気でしょ」と思う一方で、同僚にうつしたら気まずい…その板挟みがしんどいんですよね。2026-01-30の今日、インフルエンザBの“治療期間”と“仕事復帰の目安”を、迷いが減る形に整理します。
治療期間の基本:薬の期間と「体が戻る」期間は別モノ
まず押さえたいのは、インフルエンザBの「治療期間」といっても、実は2種類あること。
1つ目は薬の治療期間。抗インフルエンザ薬を使う場合、内服なら5日間などのコース、または1回投与の薬もあります。
2つ目は体の回復期間。熱が下がっても、だるさや咳が残って「頭が回らない」「階段で息が上がる」みたいな日が続くことがあります。インフルエンザは通常1週間程度で軽快する一方、咳や倦怠感が長引く場合もある、とされています。
ここを混同すると、「薬は飲み終わった=完全復活」と思い込み、早すぎる復帰で再びへばる。結果、仕事のパフォーマンスも落ちるし、周りも心配するし、本人もつらい。誰も得しません。
“治った”を決めるのは、体温計と体力と周囲への配慮
現実的には、体温が安定しているか(解熱剤で無理やり下げていないか)、水分と食事が取れているか、通勤に耐えられるか。ここがクリアできると復帰がぐっと現実的になります。
ここだけ覚えればOK
- 治療期間は「薬の期間」と「体力回復の期間」で分けて考える
- 熱が下がっても、だるさ・咳が残るのは珍しくない
- 復帰は“体温・体力・周囲への影響”の3点セットで判断する
仕事復帰の目安は3つで決まる:感染性・体力・職場ルール
「何日休めばいい?」の答えが一つに決まらないのは、判断材料が3つあるからです。
1)感染性:自分が元気でも、周りにうつす力が残ることがある
インフルエンザは、症状が出る前日から発症後およそ5〜7日まで感染力がある、とされています。
ここでありがちな誤解が「熱が下がった=感染性ゼロ」。気持ちはわかりますが、感染性は熱だけで決まりません。咳やくしゃみが残っていると、飛沫で広げるリスクも上がります。
2)体力:復帰は“治癒”より“稼働”の問題
リモート会議で喋るだけでも、体調が悪い日は消耗します。しかもインフル明けは集中力が落ちやすい。ここで無理すると、結局もう1回休むことになりがちです(経験談ではなく、よく聞く話です)。
3)職場ルール:法律より先に、就業規則が強い
大人の出勤停止は、学校のように一律の基準が法律で決まっているわけではありません。実務的には、会社の就業規則や衛生管理方針に従うのが基本です。
だからこそ、「何日休むか」は“職場に確認する”のが最短ルート。遠慮して曖昧にすると、復帰後に「え、まだ休むべきだったのでは?」と気まずくなります。
判断の目安
- 感染性は「解熱=ゼロ」ではない。発症前日〜発症後5〜7日が目安
- 復帰は体力が戻っているかが大事(通勤・業務に耐えられるか)
- 就業規則・職場方針の確認が、結局いちばん揉めない
日数の数え方で迷わない:発症0日からの“ざっくり復帰カレンダー”
「何日目からOK?」は、カウント方法で混乱しがちです。ここでは、一般的に説明されることが多い“発症日を0日(day0)”として整理します。あなたの症状や職場ルールで前後するので、あくまで目安として見てください。
| 日数(発症日=day0) | 体の状態のイメージ | 感染性の目安 | やること | 出社判断のコツ |
|---|---|---|---|---|
| day0〜day1 | 高熱・関節痛・悪寒で「人間やめたい」ゾーン | 感染性が高い時期に入りやすい | 受診・水分・休養。連絡は短文でOK | 出社は基本ストップ。休む準備を固める |
| day2〜day3 | 熱の山場。咳・だるさが強いことも | 感染力が強いことが多い | 睡眠優先。食べられるものを少量で | 「熱が下がったら行けるかも」は早い |
| day4〜day5 | 解熱してきても、体力が戻らない人が多い | まだ油断しにくい目安期間 | 職場ルール確認、復帰後の段取り調整 | 解熱後の経過を数える(解熱day0を決める) |
| day6〜day7 | 動けるが、午後にガクッとくることがある | 徐々に下がるが、個人差あり | 短時間の外出で体力テスト | 復帰するならマスク・手洗い徹底で“周り優先” |
| 1週間以降 | 熱は落ち着く。咳や倦怠感が残ることも | 通常は落ち着く方向 | 無理な残業は避ける | 咳が強いなら在宅や時短も検討 |
なお、子どもの登校再開については、学校保健安全法の基準として「発症後5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで」が示されています。
大人の仕事復帰にそのまま当てはめる義務はありませんが、「周囲にうつさない」という観点では、近い考え方が参考になることがあります。職場の規定があるなら、そちらを優先してください。
ここだけ覚えればOK
- 発症日をday0で数えると混乱しにくい
- 感染性は前日〜発症後5〜7日が目安
- 子どもは「発症後5日+解熱後2日」が出席停止の基準
復帰前にやりがちな失敗と、現実的な回避策
失敗1:解熱剤で“熱だけ”消して出社
朝、解熱剤で熱が下がる。すると脳内で「勝ったな」が流れます。でも、昼に薬が切れて会議中に悪寒、帰宅後に発熱…という展開、わりと聞きます。体の回復より先に“体温だけ整える”のは、復帰判断としては危険です。
回避策:解熱剤を使わずに24〜48時間熱が落ち着いているか、を一つの目安にする(ただし個別事情は医師へ)。
失敗2:「仕事は座ってるだけ」を過信する
通勤、人混み、マスクで息苦しい、集中が必要。座ってるだけじゃないんですよね。復帰初日は特に、体力の消耗を見積もりがちです。
回避策:可能なら半日勤務や在宅で“慣らし運転”。復帰後2〜3日は予定を詰めすぎない。
失敗3:「もう感染しないよね」とノーマスクで通常運転
咳が残っているのにノーマスクで喋ると、本人は元気でも周囲がヒヤッとします。ここはメンタル的にも損です。自分のためというより“職場の空気”のために、数日は感染対策を続けたほうがラク。
判断の目安
- 解熱剤で“熱を隠す復帰”は失敗しやすい
- 復帰初日は体力消耗が大きい。慣らし運転が勝ち筋
- 復帰後もしばらくはマスク・手洗いで職場の不安を減らす
周囲にうつさないための最短ルールと、職場連絡のコツ
仕事復帰をスムーズにするには、「うつさない」だけでなく「揉めない」も大事です。
最短ルール:やることは多くない、でも継続が効く
- 咳・くしゃみがある間はマスク(復帰後数日でも)
- 手洗いは回数よりタイミング(出社直後、食事前、トイレ後)
- 休憩中の換気・距離感は“気まずさ回避”にも効く
職場連絡は「いつから行けるか」より「いつまでは休む」で伝える
連絡のテンプレとしては、次のような言い方が無難です。
例:
「医療機関でインフルエンザBと診断されました。体調と感染対策を考え、まずは○日まで休養します。○日に改めて体温と症状の状況を共有します。」
“毎日様子見で曖昧”より、“区切って共有”のほうが、上司も同僚も調整しやすい。結局、あなたの復帰も早まります。
ここだけ覚えればOK
- 復帰後も数日はマスク・手洗いで“うつさない+気まずさ回避”
- 職場連絡は「休む期間の見込み」を先に示すと揉めにくい
- 不安があるときは就業規則と医師の指示を優先する
まとめ:仕事復帰は「熱が下がったか」だけで決めない
インフルエンザBは、薬の治療期間が終わっても体力が戻るまでに差が出ます。さらに、感染性は解熱だけでゼロにならない。だから復帰判断は、体温・体力・職場ルールの3つで決めるのがいちばん迷いにくいです。
最後のチェック
- 感染性は前日〜発症後5〜7日が目安
- 子どもは「発症後5日+解熱後2日」が出席停止基準
- 大人は就業規則に従い、体力が戻ってから復帰するのが結局早い

