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免疫生物研究所の株価推移・業績・将来性をやさしく分析【4570】

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免疫生物研究所の株価推移・業績・将来性をやさしく分析【4570】

2025-11-28 時点で、東証グロース上場の免疫生物研究所(4570)の株価はおよそ3,120円前後とされ、直近1年で株価トレンドは短期〜長期までいずれも「上昇」判定が出るほど急伸しています。

一方で、理論株価モデルでは「超割高」との評価も出ており、業績面の回復と株価水準のバランスを慎重に見る必要がある銘柄です。

ここでは、公開情報をもとに株価推移の特徴・業績トレンド・事業内容・将来性とリスクを整理します(特定銘柄の売買を推奨するものではなく、投資判断は必ずご自身で行ってください)。

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免疫生物研究所の事業概要とビジネスモデル

免疫生物研究所は、群馬県藤岡市に本社を置くバイオ系企業で、主に以下の事業を展開しています。

事業区分 内容 特徴・強みのポイント
抗体関連事業 診断試薬サービス、検査サービス、TGカイコサービスなど 研究用・診断用抗体に強みを持ち、受託サービスを通じて安定的な収益源を確保。
化粧品関連事業 化粧品原料の開発・供給 抗体・タンパク質関連の技術を応用した付加価値の高い素材開発に取り組む。
研究開発 新規バイオマーカーや診断技術の研究 医療・創薬関連のニーズに応えるための中長期のR&D投資が続いている。

従業員数は単体で約60名規模とされる小型株であり、ニッチな抗体関連ビジネスに特化した「技術系バイオベンチャー」の色合いが強い企業と言えます。

この章の要点

  • 診断試薬や検査サービスなどの抗体関連事業が主力
  • TGカイコ技術や化粧品原料など、独自技術を活かした事業を展開。
  • 小型・技術特化のバイオ株で、事業の成否が株価に反映されやすいタイプ。

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業績推移:赤字から増収増益・復配へ

決算情報を見ると、免疫生物研究所は2022年3月期まで赤字が続いていましたが、その後は増収増益基調に転じています。

決算期(連結) 売上高 営業利益 最終利益 1株配当
2022年3月期 6.47億円 -1.22億円 -2.58億円 0円
2023年3月期 7.94億円 0.57億円 -2.89億円 0円
2024年3月期 8.16億円 1.04億円 1.86億円 0円
2025年3月期 9.69億円 2.09億円 2.49億円 0円
2026年3月期予想 10.25億円 2.40億円 2.65億円 6円(復配予定)

(いずれも株式サイト掲載の予想・実績ベースの数値であり、将来の業績・配当を保証するものではありません)

直近の2026年3月期第2四半期(中間期)では、売上高4.85億円(前年同期比+9.3%)、営業利益1.42億円(同+109%)と大幅な増収増益を達成し、自己資本比率84%超と財務基盤も堅固とされています。

この章の要点

  • 2022年まで続いた赤字から、2024〜2025年で黒字転換&増収増益の流れに入っている。
  • 2026年3月期は増収増益とともに、1株6円の復配が予定されている(予想段階)。
  • 自己資本比率80%超という、バイオ系としては比較的堅固な財務体質が確認できる。

決算短信や有価証券報告書の読み方に慣れると、こうした数字の「背景」が見えやすくなります。楽天市場のビジネス書・会計入門書コーナーも活用してみてください。

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株価推移と現在の評価水準

株価情報サイトによると、2025年11月28日時点の株価は3,120円前後で、時価総額は約291億円規模とされています。直近1年の移動平均線との乖離率を見ると、5日線・25日線・75日線・200日線のいずれも大きく上方乖離しており、この1年で株価が急騰していることがわかります。

一方で、フィスコの理論株価モデルでは理論株価が373円、現在値との比較で「超割高」と判定されており、PERも100倍超と高水準です(モデルはあくまで一つの考え方であり、株価の将来を保証するものではありません)。

指標・情報(2025年11月末時点の例) 数値のイメージ 見方のポイント
株価 約3,120円 小型株ながら投資家の注目を集め、ここ1年で大きく水準訂正した状態。
時価総額 約291億円 東証グロースの医薬品セクター内では中〜小型のレンジ。
PER 約109倍 一般的な水準と比べかなり高いバリュエーションで、成長期待を織り込んだ価格帯と解釈できる。
理論株価(外部モデル) 約373円(上昇余地-85%、超割高判定) 現株価が理論値を大きく上回るとの評価で、将来の業績上振れをどこまで織り込むかが論点。

この章の要点

  • 1年スパンで見ると株価は急伸局面にあり、チャート指標も上昇トレンドを示している。
  • PER100倍超・理論株価との大きな乖離など、バリュエーション面では「割高」感も強い。
  • 成長期待をどこまで評価するか、投資家によって見方が分かれる局面といえる。

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将来性と投資リスクの整理

免疫生物研究所の将来性を考える際は、主力の抗体関連事業の成長余地と、株価水準のバランスをセットで見る必要があります。事業面では、診断用抗体のニーズ拡大やTGカイコ技術の活用など、ニッチながら成長ポテンシャルのある領域を押さえている点がプラス材料です。

一方で、小型バイオ株ならではのボラティリティや、研究開発の成果が期待通りに出ないリスク、理論株価と比べた現在の高バリュエーションなど、注意点も多く存在します。

ポジティブ要因 ネガティブ要因(リスク)
  • 抗体関連事業が増収増益基調で、2026年3月期も増収増益予想。
  • 自己資本比率80%超と財務体質が比較的健全。
  • 復配予定により、株主還元姿勢の改善が期待される。
  • 2027年3月期売上高目標11.3億円など、中期的な成長目標が示されている。
  • PER100倍超・理論株価との乖離など、バリュエーションは高水準。
  • 小型株ゆえに出来高次第で株価変動が大きくなりやすい。
  • バイオ・ヘルスケア分野は規制・競合・技術進歩の影響を強く受ける。
  • 業績予想や成長目標はあくまで「計画・予想」であり、未達の可能性もある。

この章の要点

  • 事業・業績面では改善傾向と財務の堅さがあり、中期計画も示されていて将来性は感じられる。
  • その一方で、株価はすでに高い成長期待を織り込んだ水準にあり、割高リスクも意識する必要がある。
  • 短期の値動きだけでなく、中長期で事業が計画通り成長するかを継続的にウォッチする姿勢が重要。
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