雨や曇りでも見える?ふたご座流星群と天気・観測率のリアル
2025-11-28 現在、12月中旬にピークを迎えるふたご座流星群に向けて天気が気になる方も多いと思います。「雨でも見える?」「曇りでも何個くらい期待できる?」といった疑問にお答えするため、天文サイトや観測ガイドの情報をもとに天気別の観測率の目安を整理しました。
結論から言うと、本降りの雨や厚い雲に覆われた空では、流星群はほぼ見えません。一方で、雲の隙間がある曇り空や、薄い雲が広がる程度なら、見える流星数は減るものの観測チャンスは残されています。
「雨・厚い曇り」のときは基本的に見えない理由
流星は高度およそ100km前後の上空で大気との摩擦により光る現象ですが、私たちの目から見ると「星が見えるくらい空が透き通っている」ことが前提になります。厚い雲や雨雲に覆われると、そもそも星が見えないのと同じ理由で流星も見えません。
| 天気の状態 | 流星が見える可能性 | 観測率のイメージ |
|---|---|---|
| 快晴(雲なし) | ◎ とても高い | 暗い場所ならカタログ値に近い1時間あたり40〜50個前後も可能。 |
| 薄い雲が一部にある | ○ 十分チャンスあり | 雲に隠れた方向の流星は見えないため、体感は快晴時の50〜80%程度に落ちるイメージ。 |
| 雲量50%前後(ところどころ星が見える) | △ 条件次第で見える | 空の半分が雲で隠れるので、理屈上は観測数も半分程度以下に。雲の少ない方向を狙えば、それなりに楽しめることも。 |
| ほぼ全面が曇り(星がほとんど見えない) | × きわめて低い | 星が見えない空では流星もほぼ確認できない。まれに極端に明るい流星が雲越しに「空が一瞬光る」程度に見える可能性はある。 |
| 雨・雪 | × 実質的に見えない | 雲・降水で視界が遮られ観測はほぼ不可能。安全面からも観測は見送り推奨。 |
天文観測の解説でも、「曇りや雨の時、流星群を楽しむことはできません」と明記されています。
この章の要点
- 雨や厚い曇りでは、流星群はほぼ見えないと思ってよい。
- 「星がちゃんと見える空かどうか」が、流星観測の最低条件。
- 雲が多い日は、安全面も考えつつ、別日へのスライドや場所の移動も検討する価値がある。
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曇り空でもチャンスが残るケースと狙い方
完全に厚い雲で覆われていない場合は、雲の隙間=観測のチャンスになります。気象サイトでも「全国的に曇りや雨でも、雲の隙間から観測のチャンス」と案内されるケースがあり、雲の切れ間の多い地域へ移動して観測する人も少なくありません。
| 状況 | ねらい方 | 工夫のポイント |
|---|---|---|
| 一部が晴れて一部が曇っている | 晴れている方向に視界を集中しつつ、雲の動きを確認しながら待つ。 | スマホの雨雲レーダーで雲の流れをチェックし、晴れ間が長く続きそうな方角に視界を向ける。 |
| 薄雲が全体にかかっている | 明るめの流星なら透けて見える可能性があるので、とりあえず空を広く眺めてみる。 | 薄雲越しに見える流星は数が減るが、極大夜ならそれでもそこそこ楽しめることがある。街明かりが少ない場所へ移動すると有利。 |
| 一時的に雲が薄くなる・切れる予報 | 予報で「一時的に晴れ間」と出ている時間帯をピンポイントで狙う。 | 観測できる時間が短い前提で、防寒や機材の準備は事前に済ませておく。多少の待ち時間も覚悟しておく。 |
ただし、路面が濡れている・風が強い・雷の可能性があるといった場合は、無理をせず安全を最優先してください。
この章の要点
- 曇り空でも、雲の切れ間や薄雲であれば観測のチャンスは残る。
- 天気予報・雨雲レーダーを活用し、「一時的な晴れ間」を狙って計画するのがコツ。
- 安全面を最優先し、無理な遠征や悪路での移動は避ける。
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観測率を上げるための「天気予報の見方」
ふたご座流星群のようなメジャーな流星群は、天気ニュースや天文特集でも詳しく取り上げられます。2025年も、気象会社の特集ページで「極大時刻」「おすすめ観測時間」「地域別の雲量予想」が公開される見込みです。
| チェックする情報 | 見るポイント | 観測率アップのコツ |
|---|---|---|
| 天気予報(曇り・晴れマーク) | 「晴れ」だけでなく、「晴れ一時曇り」「曇り一時晴れ」のような表現も要チェック。 | 時間ごとの予報を見て、極大に近い時間帯に少しでも晴れマークがある地域を優先。 |
| 雲量・雨雲レーダー | 雲がどの方角から流れてくるか、何時頃に隙間がありそうかを確認。 | 車で移動できる範囲なら、雲が薄い・少ないエリアへ小移動するだけで観測率が大きく変わることも。 |
| 月の出・月齢 | 月が出ている時間帯・高度を確認し、月の影響が少ない時間を中心に計画。 | 2025年は細い下弦過ぎの月で影響は小さめだが、それでも月が出ていない時間帯を優先するとより多く見やすい。 |
この章の要点
- 天気予報は「マーク」だけでなく、時間別予報や雲量まで見るのがコツ。
- 移動できる範囲で、できるだけ雲が少ないエリアを選ぶと観測率が上がる。
- 月明かりの少ない時間帯・方角を選ぶことで、弱い流星も拾いやすくなる。
遠征観測を考えている方は、車中泊グッズやコンパクトなアウトドア用品も楽天市場で揃えておくと、天気の良いエリアに柔軟に動きやすくなります。

