インフルエンザ 病院 いつ行くべき？受診の目安と自宅で様子を見るライン
「インフルエンザかも？」と思ったとき、「今すぐ病院に行くべき？」「もう少し様子を見てもいい？」と迷うことは多いものです。2025-11-26時点でも、インフルエンザの受診タイミングは、年齢・持病の有無・症状の強さによって変わると考えられています。ここでは、あくまで一般的な目安として、受診を急いだほうがよいケースと自宅で様子を見やすいケースを整理します。
インフルエンザで「すぐ病院へ行ったほうがよい」主なサイン
救急受診も検討したい危険な症状
インフルエンザが疑われる場合でも、すぐに救急受診したほうがよいケースと、まずは一般的な外来でよいケースがあります。特に、以下のようなサインがあるときは、夜間や休日でも救急相談窓口や救急外来への受診を検討すべきとされます。
| 症状 | 具体例 | 受診の目安 | 家族ができる対応 |
|---|---|---|---|
| 呼吸が苦しそう | ゼーゼー・ヒューヒュー、胸の痛み | 救急受診を急ぐサイン | 無理に歩かせず安全な体勢で待機 |
| 意識が変 | 呼びかけに反応しにくい、けいれん | 救急車を含めて検討 | 揺さぶらず、周囲の安全を確保 |
| 水分がとれない | 半日以上ほとんど飲めない・おしっこが極端に少ない | 早急な受診が必要 | 受診先へ電話連絡して指示を仰ぐ |
| ぐったりしている | いつもと明らかに様子が違う | 小児・高齢者では特に注意 | 体温や呼吸の回数をメモ |
- 呼吸が苦しい・意識が変・水分がとれないなどは、救急受診を急ぐサイン
- 夜間や休日は、いきなり受診する前に救急相談窓口への電話も活用できる
- 小さな子どもや高齢者、妊婦、持病がある人は悪化が早いこともある
- 不安を感じたら「我慢」より「相談」を優先する姿勢が大切
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「早めに一般外来を受診したい」代表的なパターン
発症から48時間以内は抗インフルエンザ薬の検討タイミング
インフルエンザは、発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬を開始すると、症状が和らぐ可能性があるとされています。そのため、急な高熱・悪寒・関節痛など、「インフルっぽい」症状が出た場合は、受診時間帯や混雑状況も考慮しながら、比較的早めの受診を検討するとよいでしょう。
| 状況 | 受診の目安 | ポイント | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 38℃以上の急な高熱 | 当日〜翌日までに受診を検討 | 仕事や学校の出席停止の確認もできる | 解熱剤だけで長く様子を見続けない |
| 悪寒・関節痛・頭痛が強い | インフル疑いとして相談 | 家族内での流行状況も伝える | 市販薬の重ね飲みに注意 |
| 持病がある・妊娠中 | 早めにかかりつけ医へ連絡 | 重症化リスクが高いグループ | 自己判断で市販薬を増やさない |
- 発症から48時間以内は、抗インフルエンザ薬を検討する意味でも受診しやすいタイミング
- 高熱が続く、悪寒や関節痛が強いときは、早めに医療機関へ相談する
- 持病がある人や妊婦は、特に早めの受診が勧められやすい
- 受診前には、いつからどんな症状があるかメモしておくと診察がスムーズ
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自宅で様子を見やすいケースと、そのときのポイント
「高熱が1日だけ」「倦怠感は軽い」などの場合
すべての発熱で必ずしも直ちに受診が必要というわけではありません。例えば、37〜38℃台の微熱で、食事や水分がある程度取れている場合などは、家庭で様子を見ながら翌日の受診を考えるといった選択肢もあります。ただし、症状が急に悪化することもあるため、注意深く観察することが前提です。
| 症状の状態 | 自宅で様子を見やすい例 | 気をつけること | 受診切り替えの目安 |
|---|---|---|---|
| 発熱 | 37〜38℃台で、本人が比較的元気 | こまめな水分補給・安静 | 38.5℃以上が続く・悪寒が強くなる |
| 食欲 | 量は少ないが何かしら食べられる | 消化のよいものを中心に | ほとんど食べられない日が続く |
| 水分 | 自分で飲もうとする・おしっこが出ている | 経口補水液なども活用 | 半日以上ほとんど飲めない・尿が極端に少ない |
| 呼吸・意識 | 息苦しさや意識の変化なし | ときどき様子を確認 | 苦しそう・様子がおかしいと感じたらすぐ相談 |
- 比較的軽い症状でも、悪化のサインがないかこまめに観察する
- 解熱だけを目的に市販薬を繰り返し使うより、全体の状態を見ることが大切
- 「明らかにおかしい」と感じたら、時間帯にかかわらず早めに受診・相談へ切り替える
- 高齢者・乳幼児・妊婦・持病がある人は、軽い症状でも早めの受診が無難な場合が多い
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受診前に準備しておきたい情報と持ち物
限られた診察時間を有効に使うために
病院が混み合う時期ほど、受診前に情報を整理しておくと、診察がスムーズに進みます。特に、発症した時間・最高体温・飲んだ薬・家族の発症状況は、医師が診断や治療方針を決めるうえで大事な手がかりになります。
| 準備する情報・持ち物 | 具体例 | 役立つ理由 | メモのコツ |
|---|---|---|---|
| 症状の経過 | 「きのう夕方から悪寒、夜に38.8℃」など | 発症からの時間を把握できる | 時系列で簡単に書き出す |
| 飲んだ薬 | 市販薬・解熱剤の種類と時間 | 重ね飲み防止・相互作用の確認 | パッケージの写真を撮っておく |
| 家族の状況 | 家族にインフル確定者がいるか | 感染源や流行状況の把握 | 誰がいつ発症したかをメモ |
| 持ち物 | 保険証・お薬手帳・診察券・マスク | スムーズな受付と診察 | 発熱セットとして一式まとめておく |
- 「いつから」「どんな症状が」「どれくらい続いているか」を整理しておく
- 飲んだ薬の名前や量は、できるだけ正確に伝えられるようにする
- 家族内でのインフルエンザの有無も重要な情報になる
- 普段から「発熱時セット」をまとめておくと、慌てずに受診できる
