フラット35 金利推移 2020年から2025年グラフイメージ付きまとめ
フラット35の金利が「ここ数年でどれくらい動いたのか」を押さえておくと、今が借りどきかどうか判断しやすくなります。2025-12-05 時点で公表されているデータをもとに、2020年から2025年までの代表的な金利水準(主に借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信あり)を整理しました。ここでは年初と年末の水準を中心に、グラフイメージと表でわかりやすく解説します。
2020〜2025年 フラット35金利のざっくりした流れ
1%前半から約2%目前までじわじわ上昇
フラット35の代表的な金利(借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・団信あり)は、2020年〜2021年はおおむね「1.3%前後」で安定していました。その後、2022年から上昇が始まり、2023〜2024年にかけて1.7〜1.9%台となり、2025年12月時点では1.97%まで上昇しています。
| 年 | 年初(1月)の代表金利 | 年末(12月)の代表金利 | 年間の主な動きのイメージ |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 約1.27% | 約1.31% | 1.3%前後で小幅な上下にとどまる落ち着いた水準 |
| 2021年 | 約1.29% | 約1.33% | わずかな上昇はあるが、まだ1.3%台前半の低水準 |
| 2022年 | 約1.30% | 約1.65% | 春以降じわじわ上昇し、年末には1.6%台半ばへ |
| 2023年 | 約1.68% | 約1.91% | 2%手前まで上昇し、高めの水準が定着する流れ |
| 2024年 | 約1.87% | 約1.86% | 1.8%台前後でほぼ横ばい、やや高止まりの印象 |
| 2025年 | 約1.86% | 約1.97% | 夏以降じわじわ上昇し、年末には2%目前まで接近 |
- 要点: 2020〜2021年は「おおむね1.3%前後」の低金利期
- 要点: 2022年から本格的な上昇トレンドに転じ、1.5〜1.9%台へ
- 要点: 2025年は再び上昇し、12月には1.97%と2%目前のゾーン
年ごとの特徴をもう少し詳しく見る
2020〜2022年:コロナ後の低金利からじわじわ上昇へ
| 期間 | 金利水準の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2020年 | 約1.29〜1.32% | 歴史的に見ても低水準で推移し、借り手に有利な環境 |
| 2021年 | 約1.30〜1.37% | 2020年と比べても小幅アップにとどまり「まだ低金利」な印象 |
| 2022年前半 | 1.30〜1.49%程度 | 春先からじわじわ上昇が意識され始める |
| 2022年後半 | 1.5%台〜1.65% | 12月には1.65%まで上昇し、「明確な上昇局面」に入る |
- 要点: 2020〜2021年は「最低水準ゾーン」で横ばい
- 要点: 2022年は最初の「上昇ステージ」として位置づけられる
- 要点: 2022年末には1.65%まで上がり、今の水準への入口となった
2023〜2025年:1.7〜2.0%近辺の高め水準で推移
2%手前での攻防が続く期間
2023年以降は、1.7〜2.0%前後のレンジでフラット35金利が動いています。2023年は途中で1.96%まで上昇したあと、上下を繰り返しながら推移。2024年は1.8%台前後の高止まりが続き、2025年は夏以降再び上昇気味となり12月に1.97%まで達しています。
| 年 | 年内のレンジ(代表値) | 年末(12月)の水準 | ひと言まとめ |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 約1.68〜1.96% | 1.91% | 2%にタッチしかけつつ上下し、全体としては上昇トレンド |
| 2024年 | 約1.82〜1.87% | 1.86% | 1.8%台前後でやや落ち着き、高めだが大きな変化は少ない |
| 2025年 | 約1.82〜1.97%(12月時点) | 1.97% | 夏以降の長期金利上昇を受けて、2%目前まで押し上げられた状況 |
- 要点: 2023年に一度2%手前まで上昇し、その後も高めの水準が続いている
- 要点: 2024年は高止まり気味だが比較的落ち着いた一年
- 要点: 2025年は再び上昇方向に動き、12月時点で1.97%まで到達
グラフ(イメージ)から読み取れるポイント
「低金利時代」と「上昇局面」を切り分けて考える
2020〜2021年の1.3%前後と、2022年以降の1.6〜2.0%前後は、グラフ上でもはっきり段差があるイメージになります。このため、借入タイミングを考えるときは「低金利期(〜2021年)」と「上昇期(2022年〜)」を分けて考えると、現在の水準が相対的にどのあたりなのかイメージしやすくなります。
- 要点: 2020〜2021年は、現在と比べると明らかに低い水準
- 要点: 2022年からは長期金利の上昇を背景に右肩上がりの傾向
- 要点: 2025年時点では「ここ数年で見るとやや高め」の位置づけ
データを見るときの注意点
金融機関・条件によって実際の金利は異なる
ここで紹介した数値は、「フラット35(買取型)・借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信あり」といった標準的な条件での代表的な金利水準をもとにしています。実際には、金融機関ごとの上乗せ・引き下げ、保証型の商品、フラット35Sの優遇などによって、適用金利は前後する点に注意が必要です。
- 要点: ここでの数字はあくまで「代表値」であり、すべての人にそのまま当てはまるわけではない
- 要点: 実際の金利は申込先の金融機関・融資割合・商品タイプで変わる
- 要点: 具体的な借入を検討するときは、必ず最新の公式金利を確認することが重要

