和室は、日本の住まいの中でも伝統的で落ち着いた空間として人気がありますが、使い勝手や老朽化、ライフスタイルの変化によって、リフォームを検討する人が増えています。
「和室をもっと使いやすくしたい」
「古くなった畳や壁をキレイにしたい」
「現代の生活に合った和モダンな空間にしたい」
そんな方のために、この記事では和室リフォームの基本知識から費用相場、デザインのアイデア、施工時の注意点までをわかりやすくご紹介します。
和室リフォームが注目される理由
近年、和室のリフォームには以下のようなニーズが高まっています。
✅ 主な理由
- 畳や障子などの経年劣化
- 使いづらい収納(押入れ)をクローゼットに変えたい
- 和室を洋室化して利便性を上げたい
- 客間を子ども部屋・書斎など別用途に変更したい
- バリアフリー化・段差解消したい
和室リフォームでできること一覧
| リフォーム内容 | 主なポイント | 費用目安(6畳) |
|---|---|---|
| 畳の張り替え | 表替え・新調・下地補修など | 約3万〜15万円 |
| 壁(砂壁→クロス) | 現代的で掃除しやすい壁材に変更 | 約5万〜10万円 |
| 天井の張り替え | 和風から洋風へも変更可能 | 約3万〜8万円 |
| 襖・障子の張り替え | デザインや素材の選択肢が豊富 | 約2万〜5万円 |
| 照明の交換 | 和モダン照明や間接照明が人気 | 約1万〜3万円 |
| 押入れ→クローゼット改装 | 収納力&使いやすさアップ | 約10万〜20万円 |
| 和室→洋室フローリング化 | 畳撤去・床下調整含む | 約10万〜20万円 |
人気の和室リフォームアイデア5選
① 畳を琉球畳や和紙畳に交換してモダンな印象に
- 市松模様でオシャレ
- カビや日焼けにも強い素材が人気
② 襖や障子をデザイン性のある建具に変更
- 和紙+アクリル素材で強度アップ
- 洋室ともマッチしやすい和モダンテイストに
③ 押入れをウォークイン風収納に
- 奥行きの深い押入れを有効活用
- スライドドア式で見た目もスッキリ
④ 和室の一部を畳コーナーにリデザイン
- リビングに隣接した小上がり和室が人気
- 子どもや来客のくつろぎスペースに最適
⑤ 和室→洋室のリフォームでフローリング化
- ベッドやデスクを配置しやすい
- ダニ・ホコリ対策や掃除のしやすさも向上
和室リフォームの施工期間は?
| 工事内容 | 施工期間の目安 |
|---|---|
| 畳の張り替え | 1〜2日 |
| 襖・障子の張り替え | 半日〜1日 |
| 壁紙・天井の張り替え | 1〜3日 |
| フローリング化・押入れ改装 | 3〜7日程度 |
※リフォームの規模や建物の状態により変動します。住みながらでも工事可能なケースが多いです。
和室リフォームの注意点
✅ 段差・バリアフリーの確認
畳の撤去後は床の高さに差が生じるため、段差の調整が必要です。高齢者や小さなお子様のいる家庭では、特に配慮が必要です。
✅ 建具や天井の統一感
和室の一部だけを変えると違和感が出る場合も。壁・天井・照明・建具など全体のバランスを考慮すると仕上がりがきれいです。
✅ 適切な素材選び
- 湿気が多い場所では「和紙畳」や「樹脂製建具」がおすすめ
- ペットや子どもがいる家庭には、キズ・汚れに強い素材が◎
実際のリフォーム事例
◆ 事例①:築30年の和室を「和モダン」にリニューアル
- リフォーム内容:畳を琉球畳に、壁をクロスに変更、押入れをクローゼット化
- 費用:約45万円
- ポイント:リビングと調和する落ち着いた空間に
◆ 事例②:和室を子ども部屋へ洋室化
- リフォーム内容:畳をフローリングに、襖を洋風引き戸に、照明もLEDに交換
- 費用:約40万円
- ポイント:机やベッドの配置がしやすく、掃除もラクに
和室リフォームに関するよくある質問(FAQ)
Q. 和室の畳だけ交換するのは意味がありますか?
A. はい、**表替え(畳表のみ交換)でも見た目と快適性は大きく向上します。古い畳床の場合は畳の新調(畳全体の交換)**をおすすめします。
Q. 賃貸物件でもリフォームできますか?
A. 原則としてオーナーの許可が必要です。近年は原状回復不要のリフォームを提案している業者もありますので相談してみましょう。
Q. フローリング化すると和室の雰囲気は失われますか?
A. 必ずしもそうではありません。**木目や照明・壁材を工夫することで、和の要素を残した洋風空間(和モダン)**にすることも可能です。
まとめ|和室リフォームで暮らしがもっと快適に
和室はリフォーム次第で、和の魅力を活かしつつ、現代的で機能的な空間へと生まれ変わります。畳の交換だけでも印象はガラリと変わり、収納の工夫や壁紙の張り替えなどを組み合わせれば、暮らしやすさも大きく向上します。
ポイントは、「どんな暮らし方をしたいか」を明確にすること。
デザイン性・実用性・将来性をバランスよく取り入れて、自分たちだけの理想の和室を実現しましょう。

