東京新聞杯過去勝ち馬血統分析|「父の傾向」だけで迷いが減る読み方
出走表を見ながら「この馬、強そうだけど血統どうなんだっけ?」で手が止まる瞬間、ありますよね。時間がないときほど、血統は“考える順番”を作ってくれる便利ツールです。2026-02-02のいま、東京新聞杯の過去勝ち馬から「刺さりやすい父系」を、分かる言葉で整理します。
血統分析って、結局なにに効く?(当てに行くより“外しにくく”する話)
血統分析というと「この父だから絶対来る!」みたいな占いに見えがちですが、現実はもっと地味。効くのはここです。
血統=“脚の質”の傾向。瞬発力(短い区間でグッと伸びる力)が得意な一族もいれば、持続力(同じ脚を長く使う力)が売りの一族もいます。東京新聞杯は、東京芝1600mの長い直線(最終直線は525.9m)をどう使うかが勝負になりやすいので、血統は「向き不向き」を切り分けるのに役立ちます。
よくある誤解はこれ。
「有名な父(人気種牡馬)=東京新聞杯で正解」。もちろん強い血は強い。でもレースの質に合うかどうかは別問題です。たとえば“キレるけど一瞬しか脚を使えない”タイプだと、東京新聞杯の持続戦で踏ん張り切れず、2〜3着で終わる…なんてことも起きます。
- ここだけ覚えればOK:血統は当てる道具というより「合わない馬を減らす」道具。
- 判断の目安:東京新聞杯は“持続力”寄りの脚をイメージすると整理しやすい。
- ツッコミ:有名な父だからOK、はショートカットに見えて遠回りになりがち。
過去10年(2016〜2025)勝ち馬の父:まずは一覧でパターン認識
血統は、先に表で並べると一気に見える化できます。勝ち馬と父(種牡馬)を、父系タイプでざっくり分類しました。
| 年 | 勝ち馬 | 父 | 父系タイプ(ざっくり) | ひと言メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | ウォーターリヒト | ドレフォン | 米国スピード系 | スピードの押し出し+直線の伸びを両立しやすい。 |
| 2024 | サクラトゥジュール | ネオユニヴァース | サンデー系 | 底力型のサンデー系で“粘り強い末脚”寄り。 |
| 2023 | ウインカーネリアン | スクリーンヒーロー | ロベルト系 | パワーと持続力。先行してもしぶとい。 |
| 2022 | イルーシヴパンサー | ハーツクライ | サンデー系 | 長く脚を使うタイプが出やすく、東京マイルと相性が良い年が多い。 |
| 2021 | カラテ | トゥザグローリー | キングマンボ系 | 一発が出る年はこういう“中距離寄りの底力”が面白い。 |
| 2020 | プリモシーン | ディープインパクト | サンデー系 | キレだけでなく、運びの上手さで持続戦をまとめるタイプもいる。 |
| 2019 | インディチャンプ | ステイゴールド | サンデー系 | “最後まで止まらない”系の代表格。持続力勝負で強い。 |
| 2018 | リスグラシュー | ハーツクライ | サンデー系 | 東京で差し切るだけのトップスピードより、長く脚を使える強み。 |
| 2017 | ブラックスピネル | タニノギムレット | ロベルト系 | パワー×持続で“前で踏ん張る”形がハマると怖い。 |
| 2016 | スマートレイアー | ディープインパクト | サンデー系 | 牝馬の好走も目立つ。能力の出し切りやすさが鍵。 |
ざっくりまとめると、過去10年の勝ち馬の父はサンデー系が6勝、ロベルト系が2勝、キングマンボ系(キングカメハメハ系を含む)や海外スピードが2勝というイメージ。サンデー系が中心なのは自然ですが、東京新聞杯は「それ以外が勝ち切る年」もちゃんとあるのが面白いところです。
- ここだけ覚えればOK:軸候補はサンデー系が王道。ただし“別系統の勝ち切り”も普通に起きる。
- 判断の目安:父系タイプを先に整理すると、買い目の理由がブレにくい。
- 現実メモ:迷ったら「父系→脚質→枠」の順に絞ると決めやすい。
サンデー系で狙うなら「キレ味一本」より“持続型マイラー”
サンデー系は幅が広いので、ここを雑にすると失敗しがちです。ありがちな失敗シーンを一つ。
「東京だから上がり最速の切れキャラを買ったのに、直線で一瞬は伸びたけど…止まった。結局2〜3着。」
東京新聞杯は、瞬発力がまったく不要という意味ではありません。ただ、勝ち切りに必要なのは“最後の200mだけ速い”より、仕掛けてから長くいい脚を続けるタイプ。サンデー系の中でも、ハーツクライやステイゴールドのように持続力寄りのイメージは、レースの質と噛み合いやすいです。
母系(母父)で“スピードの角度”を足すと精度が上がる
父が持続型でも、母父がスピード系だと東京マイルで反応が良くなることがあります。逆に母系が重いと、良馬場の速い決着で置かれることも。血統表を全部暗記する必要はなく、まずは「父が持続寄りか」「母系でスピードを足してるか」の二段階で十分戦えます。
- ここだけ覚えればOK:サンデー系は“持続型”を優先。キレ一本は取りこぼしが出やすい。
- 判断の目安:母系でスピードが補われていると東京マイルで走りが整いやすい。
- ツッコミ:「サンデー系だから全部同じ」は、カレーの辛さを全部“辛い”で済ませるくらい雑。
ロベルト系・海外スピード系が刺さる条件:波乱の主役はだいたいここ
東京新聞杯は王道のサンデー系だけで決まるレースではありません。ロベルト系(例:スクリーンヒーロー、タニノギムレット)のようなパワー寄りの父系が、展開ひとつで“勝つか負けるかハッキリ”した結果を出すことがあります。
そして近年の象徴が、2025年のドレフォン(米国スピード系)産駒の勝利。こういう系統は「速い脚を長く維持する」方向性で、東京の長い直線でも伸びきれると強い。馬場が軽い年はスピードを活かしやすいし、逆に多少渋ってもパワーで踏ん張れるタイプがいます。
キングマンボ系(キングカメハメハ系含む)は“底力の前進力”で紛れ込む
トゥザグローリー(父キングカメハメハ)系のように、前進気勢が強い一族は、隊列が落ち着いたときにジワッと残る形がハマりやすいです。「末脚自慢ばっかり買ってたら、前が止まらなかった…」という日の答えがここにあることも。
- ここだけ覚えればOK:波乱の主役になりやすいのはロベルト系・海外スピード・キングマンボ系。
- 判断の目安:ペースが落ち着きそうな年は“前で踏ん張れる血”を軽視しない。
- 現実メモ:人気薄で拾うなら「この系統+内めの枠」で理由が作りやすい。
血統を馬券に落とす3ステップ:当日の迷いを減らすテンプレ
最後に、当日の出馬表で使える“手順”に落とします。血統は深掘りし始めると沼なので、沼に入る前のテンプレが大事です。
ステップ1:父系タイプで「合いそうな候補」を残す
サンデー系の持続型を中心に、ロベルト系・海外スピード系・キングマンボ系も候補に残す。ここで“全消し”を作るのではなく、まずは候補の山を作ります。
ステップ2:脚質と一致しているか確認(血統は走り方の裏付け)
父が持続型なのに、馬自身が極端な追い込み一辺倒なら、東京新聞杯で勝ち切るにはハードモードになりがち。逆に、先行できて持続できるなら、血統の強みが表に出やすいです。
ステップ3:枠・ローテ・近走内容で最終ジャッジ
血統で残した馬を、枠(内めが気持ち有利になりやすい)やローテ(格の高い前走、上級条件の上がり馬など)で整える。ここまで来ると「買う理由」が言語化できるので、買い目がブレません。
| 父系タイプ | 向きやすいイメージ | 狙いどころ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| サンデー系(持続型寄り) | 長く脚を使う、最後まで止まりにくい | 軸〜相手の中心 | キレ一本型は勝ち切りに届かずのリスク |
| ロベルト系 | パワーと持続、前でもしぶとい | 展開が噛み合うと勝ち切りまで | 走る日と走らない日の差が出やすい |
| 海外スピード系 | スピードの押し出し+直線の伸び | 人気の盲点になりやすい | 過度な決め打ちより馬自身の走りとセットで |
| キングマンボ系 | 前進力・底力で残る形 | 先行〜好位での粘り込み | 後ろから差す形だと強みが出にくいことも |
- ここだけ覚えればOK:父系で候補を作り、脚質で整え、枠とローテで最後に絞る。
- 判断の目安:血統だけで結論を出さず、「走り方」とセットで見る。
- 現実メモ:迷いが減るほど、点数も自然に減って回収率が上がりやすい。

