食品ロス:恵方巻き対策はどこまで進んだ?コンビニの取り組みと、私たちが協力できるコツ
恵方巻きのロス問題って、毎年ニュースで見て「今年もか…」となりがちですが、実は小売側も手を打っています。とはいえ、対策が“静かに進むタイプ”なので気づきにくいんですよね。2026-01-27(Asia/Tokyo)時点の公表情報をもとに、農林水産省の呼びかけと、コンビニ各社の具体策(予約・需要予測・サイズ・売り切り)を、買い手目線で分かる形にまとめます。
全体像:恵方巻きのロス対策は「予約で作りすぎを防ぐ」→「当日は売り切る」の二段構え
“作らない努力”と“余らせない努力”、両方あるのがポイント
対策の軸はシンプルです。まず予約を増やして、需要に合わせて作る。次に当日は売れ行きに応じて値下げを前倒しするなど、売り切りを強める。この方向性は、農林水産省が小売団体へ周知している内容にもはっきり書かれています。予約購入の呼びかけ、予約販売、需要予測の精緻化、サイズ構成の工夫、当日のオペレーション工夫(値下げ前倒し)などが列挙されています。
さらに、製造計画やサイズ構成を見直した結果「約9割の小売業者が前年より廃棄率が改善」といった状況も示されています。つまり、“何も変わってない”わけではありません。
- ここだけ覚えればOK: 対策は「予約で作りすぎを抑える」+「当日売り切る」の二段構え。
- 判断の目安: 予約特典は“お得”だけじゃなく、作りすぎ防止のスイッチだと考えると納得しやすい。
- よくある勘違いへのツッコミ: 「値下げ=ロス対策」→本命はその前の“製造計画”の改善。
国の後押し:農林水産省は「需要に見合った販売」を継続的に呼びかけ、参加事業者を公表
“やってます宣言”が増えると、店側も動きやすくなる
農林水産省は、恵方巻きを含む季節食品のロス削減を継続的に促しており、取り組む事業者を募って名称を公表する仕組みも運用しています。資料では、取り組み事業者数が年々増えていることも示されています(2020年から増加し、2025年には100事業者と記載)。
ここ、消費者目線だと「へえ」で終わりがちですが、実務的には大きいです。店側が予約強化やサイズ見直しをすると、どうしても「売上落ちるのでは?」という不安が出ます。国の呼びかけや業界の流れがあると、店舗や本部も“やりやすくなる”。つまり、対策が仕組みとして回りやすくなります。
- ここだけ覚えればOK: 国は「予約・需要予測・サイズ・当日運用」でロス削減を後押ししている。
- 判断の目安: 「予約中心に寄せる店が増えた」のは、個店の気まぐれではなく流れ。
- 実際どうする人が多いか: 予約特典につられて予約してみたら、受け取りがラクで来年も予約派になる。
コンビニの具体策①:予約導線を強くする(アプリ・ポイント・早割)
“予約が面倒”をポイントで殴ってくる。正直、効果はある
コンビニ各社の対策で分かりやすいのが、予約のインセンティブです。たとえばローソンは、ローソンアプリからの予約でボーナスポイントを付与するなど、予約に寄せる仕組みを用意しています。
ファミリーマートも、早期予約で1品ごとに値引き(例:100円引き)や、オンライン予約でポイント還元といった仕組みを提示しています。
こうした施策は「お得だから予約する」でも全然OK。結果として店の製造計画が立てやすくなり、作りすぎが減る方向に働きます。ここ、きれいごとじゃなく“現実に効く”ところです。
- ここだけ覚えればOK: 予約特典はロス削減のための“需要の見える化”装置。
- 判断の目安: 受取日・受取時間が選べるなら予約の心理的ハードルは一気に下がる。
- よくある勘違いへのツッコミ: 「予約=ガチ勢」→今は“普通の買い方”に寄せてきている。
コンビニの具体策②:当日の売り切り(値下げの前倒し)と、サイズ・品揃えの工夫
「ハーフサイズ助かる…」は、あなたの胃袋だけじゃなくロスにも効いてる
予約だけではゼロになりません。だから当日は、売れ行きに応じたオペレーションが重要になります。農林水産省の整理でも、値下げ時間の前倒しなどが例示されています。
また、サイズ・品揃えの工夫はかなり効きます。大きい1本を買って食べ切れずに家庭内でロスになるケースもあるので、ハーフやミニで“食べ切りに寄せる”のは、店と消費者の利害が一致するポイントです。実際、サイズ構成の工夫が対策として明記されています。
ここでよくある勘違いが「値下げ品を買うのは良いこと?悪いこと?」という迷い。答えは“状況次第”です。閉店前に売れ残りが発生しているなら、値下げで買って売り切りに貢献するのは意味があります。ただし、毎回「夜に買う」が固定化すると売れ方が歪むこともあるので、可能なら予約や小サイズに寄せるのがバランス良いです。
- ここだけ覚えればOK: 当日対策は「売れ行きに合わせて売り切る」。サイズ工夫は家庭内ロスにも効く。
- 判断の目安: 迷ったら“食べ切れるサイズ”を優先。食べ切りが最強のロス対策。
- 実際どうする人が多いか: 家族でハーフを複数買ってシェア、が一番ストレスなくロスを減らしやすい。
コンビニの具体策③:期限が近い商品の選択を後押し(ポイント付与など)
「選んだ人がちょっと得する」仕掛けは、静かに強い
恵方巻きに限らず、コンビニは期限が近い商品の販売促進も食品ロス削減の重要な手段にしています。セブン-イレブンは、予約促進の取り組みに触れつつ、販売期限が迫った商品を選ぶとnanacoボーナスポイントが付与される仕組み(食品ロス削減の取り組みの一つ)などを紹介しています。
こういう施策の面白いところは、「善意」より「自然な行動」に寄せている点です。人は忙しいと、正しいことよりラクなことを選びがち。だから“ちょっと得”は、現実の行動を動かす力が強いんです。
- ここだけ覚えればOK: 期限が近い商品を選びやすくする仕組みは、食品ロス削減に直結する。
- 判断の目安: その日に食べるなら、期限が近い商品を選ぶのは合理的。
- よくある勘違いへのツッコミ: 「期限が近い=危ない」→正しく管理された範囲での販売。食べるタイミングに合わせて選べばOK。
主要コンビニの“やってること”早見表:買い手が協力しやすい行動もセットで
結局、協力って難しくない。買い方を少し変えるだけ
| コンビニ | ロス対策で見えやすい施策 | 買い手がやりやすい協力 | 注意点(ありがちな落とし穴) |
|---|---|---|---|
| ローソン | アプリ予約でポイント付与など、予約導線を強化 | 欲しい本数をアプリ予約→受取 | 予約締切や対象商品があるので早めが安全 |
| ファミリーマート | 早期予約の値引き、オンライン予約のポイント還元 | 家族分はオンラインでまとめて予約 | 早期特典は期間が短いことがある |
| セブン-イレブン | 予約促進、期限が近い商品の選択を後押し(ポイント等) | 当日買いなら“その日食べ切れる量”+期限が近い商品を選ぶ | 施策は地域・店舗で運用が異なる場合がある |
| 共通(国の呼びかけ) | 需要予測の精緻化、サイズ構成の工夫、値下げ前倒し | 小サイズを選ぶ/予約を使う | 買いすぎると家庭内ロスになる(ここが一番もったいない) |
- ここだけ覚えればOK: コンビニの対策は「予約」「サイズ」「当日売り切り」「期限近い商品を選びやすく」の組み合わせ。
- 判断の目安: 迷ったら“食べ切り”優先。次に予約。これで大体うまくいく。
- 実際どうする人が多いか: 最初は予約が面倒でも、1回やると「来年も予約でいいや」になりやすい。

