メモリ高騰期にパソコンはいつ買うべき？買い時と安く済ませるコツ
メモリやSSDの価格が急騰し、「今パソコンを買うのは損？」「値下がりを待つべき？」と迷っている人は多いはずです。ここでは、パソコンの買い時を「用途」「時期」「セール」の3つの観点から整理し、高騰期でも損をしにくい選び方をまとめます。
「今すぐ必要かどうか」で買い時は大きく変わる
用途別に見る“待てる人”と“待てない人”
まず考えたいのは、「買い替えや新規購入がどれだけ急ぎか」です。仕事用でPCが壊れてしまった場合と、「ゲームがもっと快適になると嬉しい」程度では、判断基準がまったく違います。
| 用途・状況 | 買い時の考え方 | 目安 |
|---|---|---|
| 仕事・学業でPCが必須 | 止まると収入・成績に直結するため、「今が高くても必要なときが買い時」。 | 必要スペックを満たす範囲で、最安を狙いすぎずに購入するのがおすすめ。 |
| 趣味のゲーム・動画鑑賞 | 現状のPCで「遊べなくはない」なら、価格動向を見ながらセールを待つ余地がある。 | 年数回の大型セール（年末年始、決算期、ブラックフライデーなど）を狙う。 |
| サブPC・予備PCが欲しい | 「あれば便利」レベルなら、高騰ピークで慌てて買う必要は薄い。 | 中古や型落ちモデルを中心に、じっくり相場を見て判断するのが◎。 |
- 「壊れて動かない」なら、多少高くても買うしかないケースが多い。
- 「ちょっと遅くてストレス」というレベルなら、メモリ増設だけで延命する選択肢もある。
- サブ用途なら、今は我慢して価格が落ち着いてからでも問題ないことが多い。
パソコンの“安くなりやすい時期”を知っておく
セール時期とモデルチェンジのタイミング
メモリ単体の価格は2025年時点では高騰していますが、完成品PCはキャンペーンや在庫処分の影響を受けやすく、「高騰期でもタイミング次第でお買い得」なケースがあります。一般的に、以下の時期は狙い目です。
| 時期 | 主な狙い目 | ポイント |
|---|---|---|
| 年末年始セール | 在庫処分や福袋的なセットで、お得な構成が出やすい。 | 旧世代CPUや型落ちGPU搭載モデルがねらい目。メモリ容量は最低限クリアしているか確認。 |
| 年度末・決算期（3月前後） | 法人向けモデルの在庫一掃で、ビジネスPCが値下がりしやすい。 | メモリは16GB、SSDは512GB以上あると長く使いやすい。 |
| 夏・冬のボーナス商戦 | ゲーミングPC・クリエイター向けPCのキャンペーンが増える。 | ポイント還元や周辺機器セット込みで、総合的にお得かをチェック。 |
| ブラックフライデーなど大型ECセール | オンライン限定の値引きやポイントアップが狙える。 | 台数限定・時間限定セールは早い者勝ちになりやすい。 |
- 完成品PCは、メモリ単体よりも「セールや在庫状況」の影響を受けやすい。
- CPUやGPUが最新でなくても問題ない用途なら、型落ちモデルを狙うと総額を抑えやすい。
- セール時期に合わせて、あらかじめ候補機種や予算を決めておくと、迷わず決断しやすい。
いま開催中の楽天セールでお得なPCやメモリ増設済みモデルをチェックしておくと、いざというときに比較がスムーズです。
楽天のプライベート商品を確認！
「本体を買うか、メモリだけ増設するか」の判断基準
ボトルネックがどこにあるかを見極める
体感が重い原因が「メモリ不足」なのか、「CPUやストレージの遅さ」なのかで、取るべき戦略は変わります。タスクマネージャーでメモリ使用率が常に90％以上なら増設の効果が大きい一方、CPU・ディスク使用率が常に張り付いているなら本体ごと見直したほうが良いこともあります。
| 症状 | ボトルネックになりやすい部分 | おすすめの対応 |
|---|---|---|
| アプリ切り替えで毎回カクつく | メモリ容量不足の可能性大。 | メモリ増設で改善するケースが多い。スロットや最大容量を要確認。 |
| 起動やアプリの立ち上がりがとにかく遅い | HDD搭載などストレージがボトルネックの可能性。 | SSD化で劇的に改善することも多く、そのうえで本体買い替えを検討。 |
| ゲームでCPU使用率が常に高い | CPU世代が古い／コア数不足。 | メモリ増設だけでは限界があり、本体丸ごとの更新を検討するタイミング。 |
- 「メモリさえ増やせば劇的に変わる」のか、「そもそもPC世代が古い」のかを切り分けることが重要。
- メモリもSSDも高騰している時期は、延命と買い替えのどちらがコスパ良いかを冷静に比較したい。
- ノートPCは増設できないモデルも多いため、購入前に拡張性を必ずチェックする。
高騰期でも“損しにくい”パソコンの選び方
「長く使える構成」と「総額」で考える
メモリ高騰期に買うなら、「今の価格だけ」でなく「何年使えるか」も含めてコスパを判断するのがおすすめです。多少メモリが割高でも、CPUやGPUが新しめで、数年先まで十分使える構成であれば、トータルでは悪くない投資になることもあります。
| ポイント | チェック項目 | 理由 |
|---|---|---|
| メモリ容量 | 一般用途なら16GB以上、重めの用途なら32GB以上。 | 後から増設しづらいノートPCでは、最初から十分な容量を選んだほうが後悔が少ない。 |
| CPU世代 | 現行～1世代前くらいを目安にする。 | CPU性能が十分なら、多少メモリが高くても全体の寿命が伸びやすい。 |
| ストレージ | 最低でもSSD 512GB以上を目安に。 | 容量不足による買い替えを防ぎ、長く使える環境を作るため。 |
- 「今のメモリ価格だけ」にこだわりすぎず、PC全体の寿命とトータルコストで考える。
- セールでポイント還元や周辺機器込みのセットを活用すると、実質的な負担を抑えやすい。
- 将来メモリを増やすつもりなら、スロット数や最大容量を必ず確認しておく。
