500 internal server error cloudflare の原因と対処方法をわかりやすく解説
Cloudflare経由のサイトを開いたときに「500 internal server error」とだけ表示されると、何が起きているのか分からず不安になります。この記事では、2025-12-05 時点で一般的に考えられる原因と、サイト運営者が取るべき基本的な対処手順を整理します。技術に詳しくない人でもイメージしやすいよう、Cloudflare側とサーバ側を分けて解説します。
500 internal server error（Cloudflare）とは何か
Cloudflareのエラーなのか、オリジンサーバーのエラーなのか
「500 internal server error」は、サーバー内部で何かしらの処理に失敗したときに返される一般的なエラーコードです。Cloudflareを使っているサイトの場合、
- Cloudflareの画面で500系エラーが出ている
- オリジンサーバー（自分のレンタルサーバー）側で500エラーになっている
の2パターンがありえます。まずは画面の文言やヘッダー（Cloudflareロゴやレイアウト）から、どちら側のエラーかをおおまかに判断します。
| 表示のパターン | 典型的な見た目 | 原因がありそうな場所 |
|---|---|---|
| Cloudflare風のデザイン＋500エラー | Cloudflareロゴや「cloudflare」と書かれたフッターがある | Cloudflareネットワーク内、またはCloudflareとオリジンの間 |
| サーバー標準の真っ白ページ＋500エラー | レンタルサーバー会社のロゴなどが入っている | オリジンサーバー（PHP・.htaccess・アプリケーション）の問題 |
| 独自デザインの500エラーページ | サイト固有のデザインで「サーバーエラー」と表示 | アプリケーション側が意図的に500を返している可能性 |
- 要点: 500エラーは「サーバー内部のエラー」という意味の汎用的なステータス
- 要点: Cloudflare経由のサイトでは「Cloudflare側」か「オリジンサーバー側」かを切り分ける必要がある
- 要点: 画面のデザインや文言を手がかりに、どこでエラーが起きているかを推測する
500 internal server error cloudflare の主な原因
大きく分けると3つのカテゴリ
Cloudflare経由の500エラーの代表的な原因は、次の3つにまとめられます。
| カテゴリ | 具体例 | 頻度のイメージ |
|---|---|---|
| オリジンサーバー側の障害 | PHPエラー、メモリ不足、.htaccessミス、アプリケーションのバグ | もっとも多いパターン |
| Cloudflareとオリジン間の通信トラブル | タイムアウト、ファイアウォールやWAFでブロック、ポート違い | 設定変更後に起こりやすい |
| Cloudflareネットワーク側の障害 | Cloudflare全体の大規模障害、特定リージョンでのトラブル | 頻度は低いが発生すると影響は大きい |
- 要点: 多くの場合は「自分のサーバー側」が原因であることが多い
- 要点: Cloudflare側の大規模障害は少ないが、発生すると世界規模で影響が出る
- 要点: 最近サーバーやCloudflareの設定を変更していないか振り返ると手がかりになる
サイト運営者向けの基本的な対処手順
「どこで落ちているか」を順番に切り分ける
500 internal server errorが出たときに、サイト運営者が確認するとよい基本の流れを整理します。
| ステップ | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 1. Cloudflareステータスの確認 | Cloudflare Statusやニュースで大規模障害が出ていないか確認 | インフラ全体の障害か、自分のサイト固有の問題かを判別 |
| 2. Cloudflareを一時バイパス | DNSでCloudflareのプロキシ（オレンジ雲）をグレーにして直結 | Cloudflareを経由せずにオリジンサーバーへ直接アクセスしてみる |
| 3. オリジンサーバーのエラーログ確認 | レンタルサーバーのコントロールパネルからerror_logなどを確認 | PHPの致命的エラーや.htaccessエラーの有無をチェック |
| 4. 最近の変更の巻き戻し | プラグインやテーマ、サーバー設定など、直近の変更を元に戻す | 変更が原因なら、ロールバックで復旧する可能性が高い |
| 5. サーバー会社・Cloudflareへの問い合わせ | ログと発生時刻を添えてサポートに相談 | 自力で原因が特定できない場合の最終手段 |
- 要点: まずはCloudflare全体の障害かどうかを確認する
- 要点: Cloudflareをバイパスしても500エラーなら、オリジンサーバー側が原因の可能性が高い
- 要点: ログと「いつから発生しているか」をメモしておくと、サポートへの相談がスムーズ
技術者がチェックしたい詳細ポイント
ログ・タイムアウト・セキュリティ設定
開発者やインフラ担当者であれば、次のような詳細ポイントも確認すると原因に近づきやすくなります。
| 項目 | 確認内容 | よくある問題例 |
|---|---|---|
| アプリケーションログ | アプリ側のスタックトレースや例外ログ | 特定のURLだけ500になる、特定のプラグイン呼び出しで落ちるなど |
| サーバーリソース | CPU・メモリ・プロセス数・接続数 | ピーク時にPHP-FPMが枯渇して500を返している |
| Cloudflareのタイムアウト | オリジンからの応答時間が長すぎないか | 重いバッチ処理や外部API待ちでタイムアウトして500になる |
| WAF・ファイアウォール | 特定パターンのリクエストがブロックされていないか | 誤検知により正当なリクエストが遮断され、エラーに見えている |
- 要点: 500エラーが「常に」出るのか「特定ページだけ」なのかで見るべきログが変わる
- 要点: タイムアウトやリソース不足は負荷テストや監視で早期に気づける
- 要点: セキュリティ設定の変更後に発生した500は、WAFやファイアウォールの誤検知を疑う
500 internal server errorの再発を防ぐために
設定と運用の両面でリスクを下げる
一度500エラーが発生すると、ユーザー体験やSEOにも影響が出ます。完全にゼロにはできなくても、再発リスクを下げる工夫は可能です。
- ステージング環境での検証を徹底し、本番前に負荷テスト・動作確認を行う
- アプリケーションログ・サーバーログ・Cloudflare側の統計を定期的に確認する
- 大きな設定変更やリリース時は、アクセスの少ない時間帯を選び、ロールバック手順を用意しておく
- 要点: 「いきなり本番で試す」を減らすだけでも、500エラーのリスクは大きく下がる
- 要点: ログと監視を整えることで、障害の兆候に早く気付ける
- 要点: ロールバック手順を事前に決めておくと、万一のときも短時間で復旧しやすい
