フラット35 金利 2025年12月の最新水準と過去との比較
フラット35を検討している人にとって、「2025年12月の金利が今どのくらいなのか」は最重要の情報のひとつです。2025-12-05 時点で公表されているデータによると、代表的な条件での最も多い金利は1.97％とされています。ここでは、その具体的な条件や、過去数年との比較をわかりやすく整理します。
2025年12月 フラット35の最新金利水準
代表的な条件で「最も多い金利」は1.97％
住宅金融支援機構や各種金融情報サイトの集計によると、2025年12月のフラット35（買取型）の代表的な条件での金利水準は次のように整理できます（借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信あり）。
| 項目 | 内容（2025年12月） |
|---|---|
| 商品タイプ | フラット35（買取型） |
| 借入期間 | 21年以上〜35年以下 |
| 融資率 | 9割以下 |
| 団信 | 新機構団信あり |
| 最も多い金利 | 年1.97％ |
| 取扱金融機関の金利レンジ（例） | おおよそ年1.97％〜年4％台前半 |
- 要点: 2025年12月の「最も多い金利」は1.97％
- 要点: 条件は「借入期間21〜35年・融資率9割以下・新機構団信あり」が目安
- 要点: 実際の適用金利は金融機関によって多少異なる
2022〜2025年の12月金利を比較
ここ数年の年末水準を並べると上昇トレンドが明確
金利水準が高いかどうかを判断するには、単月だけを見るよりも、過去数年の同じ時期と比較するのが有効です。2022年以降の12月時点の代表的な金利（35年返済・融資率9割以下・団信あり）を並べると、次のようになります。
| 年 | 12月の代表金利 | 前年12月との比較 | ひと言コメント |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 1.65％ | — | 1.5％台から1.6％台半ばへ上昇し、「上昇局面の入口」となる |
| 2023年 | 1.91％ | ＋0.26％ | 2％目前まで一気に近づき、高水準が意識される |
| 2024年 | 1.86％ | −0.05％ | 1.8％台前後でやや落ち着き、「高止まり」の印象 |
| 2025年 | 1.97％ | ＋0.11％ | 再び上昇に転じ、2％台に手が届きそうな水準 |
- 要点: 2022年1.65％ → 2025年1.97％と、3年間で約0.3％上昇
- 要点: 2023〜2025年はおおむね「1.8〜2.0％ゾーン」で推移
- 要点: 2024年は一時的に落ち着いたものの、2025年は再び上昇方向
2025年内の動き（1月〜12月）のざっくり整理
夏以降の長期金利上昇で、年末にかけて上向き
2025年のフラット35金利は、年初からすでに1.8％台後半の水準でしたが、春〜夏にかけて長期金利の変動や政策期待を受けながら上下を繰り返し、夏以降は再び上昇傾向が強まりました。結果として、年末時点では1.97％と、年初より高い位置で終わっています。
| 月 | 代表金利（35年・団信ありの目安） | 前月比の方向感 |
|---|---|---|
| 2025年1月 | 約1.86％ | — |
| 2025年4〜6月 | 約1.89〜1.94％ | やや上昇気味で変動 |
| 2025年8〜10月 | 約1.87〜1.89％ | 小幅な上下を繰り返す |
| 2025年11月 | 1.90％ | わずかに上昇 |
| 2025年12月 | 1.97％ | ＋0.07％とやや大きめに上昇 |
- 要点: 2025年を通じて1.8％台後半〜1.9％台で推移
- 要点: 年末にかけて長期金利上昇の影響が強まり、1.97％まで上昇
- 要点: 「上昇トレンドの中盤〜後半」ともいえる局面
他の金利タイプや融資条件との比較の考え方
変動金利や保証型フラット35との位置づけ
フラット35は「全期間固定金利」という性格上、変動金利や固定期間選択型と比べると、どうしても表面金利は高く見えます。一方で、完済までの金利変動リスクを事前に排除できることが大きな特徴です。また、同じフラット35でも、「買取型」と「保証型」、融資率9割超の商品などでは金利レンジが変わってきます。
| タイプ | 金利水準の一般的なイメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| フラット35（買取型・9割以下） | 2025年12月時点で1.97％前後 | 公的色の強い全期間固定。長期金利との連動性が高い |
| フラット35（保証型） | 買取型よりやや低いことが多い | 金融機関独自の商品。取扱いは限定的 |
| 民間銀行の変動金利 | 依然として1％未満の水準も多い | 短期金利や政策金利の影響を強く受ける |
| 民間銀行の固定10年など | フラット35と同程度〜やや高いケースも | 10年後に金利見直しのリスクを負う代わりに、当初は割安なことも |
- 要点: フラット35の1.97％は「長期固定としては妥当〜やや高め」の水準感
- 要点: 変動や固定期間選択型と単純比較するのではなく、リスクとセットで見る必要がある
- 要点: 同じフラット35でも、買取型／保証型、融資率によって金利が変わる
2025年12月時点の金利をどう捉えるか
「絶対値」だけでなく、家計とリスク許容度で判断する
2025年12月の1.97％という水準は、2020〜2021年の超低金利と比べると明らかに高い一方、過去の長期固定金利と比べれば「極端に高い」とまでは言えないレベルです。今後の金利がさらに上がるのか、もしくは落ち着くのかは、日銀の政策や世界的な金利動向に左右されるため確定はできません。
- 要点: 直近数年だけを見ると「やや高くなってきた局面」
- 要点: それでも長い目で見れば、歴史的な高金利水準というわけではない
- 要点: 「毎月いくら払えるか」「金利変動にどこまで耐えられるか」を踏まえて商品選びをすることが大切
