多賀城市は住みやすい？家賃・治安・評判・子育て環境をまとめて解説
本記事の基準日（情報更新日）はです。宮城県多賀城市は、仙台市のベッドタウンとして知られ、歴史ある街並みと便利さが両立した「ほどよい都市」です。仙台市中心部より家賃が抑えめで、犯罪件数は長期的に減少傾向、子育て支援施設も充実しており、実際の口コミでも「住みやすい」との声が多くなっています。
多賀城市の基本データと街の雰囲気
多賀城市は仙台市の北東に位置し、JR仙石線「多賀城」駅などを中心に、仙台駅まで電車で約15〜20分程度とアクセスの良いベッドタウンです。人口は約6.2万人、面積約20km²で、コンパクトな市域に住宅地・商業施設・歴史資産がまとまっています。
街並みとしては、駅周辺や国道沿いにスーパー・ショッピングセンター・家電量販店・病院が揃い、日常生活に必要なものは市内でほぼ完結します。一方で、奈良時代の多賀城跡や史跡公園などもあり、歴史と緑を感じられる環境も魅力です。
この章の要点
- 仙台駅へ約15〜20分のベッドタウンで通勤通学がしやすい。
- 人口約6万人・コンパクトな市域に生活施設がまとまっている。
- 多賀城跡など歴史資産と住宅地・商業地がバランスよく共存している。
家賃相場と生活コスト｜仙台より抑えめの「ちょうど良い」価格帯
多賀城市の賃貸家賃相場は、ワンルームで約3.9〜5.9万円、1Kで約5.0〜6.1万円、2LDKで6.5〜8.7万円程度が目安とされています（サイトや建物種別により差があります）。
同等条件で比べると、仙台市中心部より家賃が抑えられるケースが多く、「仙台に通いやすく、家賃は少し安くしたい」層に人気です。また、ガス・水道・下水道料金の水準も平均的で、可燃ごみ収集が無料など、ランニングコスト面でも暮らしやすい都市と言えます。
| 間取り | 家賃相場（マンション系） | 家賃相場（全体の目安） | コメント |
|---|---|---|---|
| ワンルーム | 約5.9万円 | 約3.9〜5.0万円 | 単身者向け。駅近・築浅はやや高め。 |
| 1K〜1LDK | 約6.1〜7.8万円 | 約5.0〜7.0万円 | 一人暮らし〜DINKSに人気のゾーン。 |
| 2LDK | 約8.7万円 | 約6.5〜8.0万円 | ファミリー向け。仙台市中心部より抑えめの傾向。 |
| 3LDK以上 | 〜約13.4万円 | 目安：10万円前後〜 | 新しめの分譲賃貸や戸建賃貸はやや高め。 |
なお、光熱費の一例として、都市ガス22m³使用で月額約4,800円、水道20m³で約4,700円、下水道20m³で約2,000円程度とされています（あくまで目安）。
この章の要点
- 仙台市中心部より家賃が抑えめで、通勤しやすいベッドタウンとしてバランスが良い。
- 単身〜ファミリーまで、3〜8万円台中心の家賃帯に物件が分布している。
- 光熱費やごみ収集など生活コストも極端に高くなく、「総合的なコスパ」が高いエリアといえる。
治安・防犯の状況｜犯罪件数は減少傾向で大きな事件は少なめ
多賀城市の刑法犯認知件数は、令和6年（2024年）確定値で291件と、前年から91件減少しています。内訳としては窃盗犯が214件で約7割を占め、自転車盗・万引き・器物損壊がワースト3となっています。
長期的には、平成13年の1,772件をピークに刑法犯は大幅に減少しており、治安は改善傾向にあります。市では防犯計画を策定し、防犯パトロールや防犯カメラの整備などにも取り組んでいます。
口コミでも「事件や事故はあまり聞かない」「生活に困らない範囲にスーパーや病院があり、不安は少ない」といった声が多く、一部では夜道の暗さを指摘しつつも、総じて「治安は良い」と評価されています。
この章の要点
- 刑法犯認知件数は長期的に減少しており、最近も前年より大幅に減っている。
- 主な犯罪は自転車盗や万引きなどの窃盗が中心で、凶悪事件は多くない。
- 住民の口コミでも「比較的安心して暮らせる」という評価が多い。
子育て環境・保育事情｜待機児童は解消方向、相談窓口も充実
多賀城市では、「こども家庭センター」を設置し、妊娠・出産から子育て期までを一体的に支援しています。保健師・助産師などによる「子育てほっとライン」や、0歳〜就学前の親子が集える「すくっぴーひろば（子育てサポートセンター）」など、相談窓口や居場所が複数用意されています。
保育所・こども園の整備も進んでおり、市内には多様な形態の保育施設が集積。宮城県の資料によると、令和7年4月1日時点で多賀城市の保育所等待機児童数（国基準）は0人とされており、待機児童解消に向けた取り組みが成果を上げています。
この章の要点
- こども家庭センター・子育てサポートセンター・電話相談など、相談窓口が充実している。
- 保育施設の整備が進み、最新データでは待機児童（国基準）は0人とされている。
- 0歳から就学前まで切れ目なく支援を受けやすく、共働き世帯にも暮らしやすい環境が整いつつある。
多賀城市の評判と「向いている人」像
住みやすさ調査や「住みたい自治体」ランキングでは、多賀城市は宮城県内で上位に入ることが多く、仙台都市圏の中でも評価の高い自治体のひとつです。
口コミなどを総合すると、次のような人に特に向いている街といえます。
- 仙台市に通勤・通学しつつ、家賃や生活コストを少し抑えたい人。
- 歴史や自然を身近に感じつつ、日常の買い物は便利なほうがよいという人。
- 子育て環境や治安のバランスを重視する共働きファミリー層。
一方で、都心のような深夜営業の飲食店の多さや、娯楽施設の豊富さを求める人にはやや物足りない側面もあります。その場合は、仙台市中心部との「二拠点使い」を前提に考えるとギャップが小さくなります。
この章の要点
- ランキングやデータ上も「住みやすい街」として一定の評価を受けている。
- 通勤利便性と家賃・治安・子育て環境のバランスを重視する層に特に向いている。
- 都市的な娯楽を重視する場合は、仙台市中心部との行き来も前提に検討するとよい。
